山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

その2・受け継がれたのは「パトロン趣味」だけ?

午後、「きゃありちゃん」(=ポッちゃんの飼い主・ワシの高校の同級生、山麓庵「浮島犬ポッちゃん」の項参照)からお手紙。
「年末ダンナ(日本画家)が熊本県立美術館の分館で個展をヤルので見に来てね♪」のお知らせ。
今回はオリジナルの作品集となるらしい(前回は古典の模写であった)
テーマは「月」
金箔を多用した華麗で耽美的な作品が多い様子。

実はウチの子鬼は「子鬼」なんてこの日記上では呼ばれているが(「賽の河原に子鬼が一匹」で、子鬼と命名。理由は「家を散らかしてまわる」から)、本名は「月にちなんだ名前」である。

ワシが「月が好き」だから、選んだ名前。
「子鬼の嫁入り道具の一品として、カレの作品を買い上げては如何だろう?」とダンナに提案。
そしたらダンナ、「一万円くらいのモノならヨシ」だって。
金箔を多用した、オリジナルの日本画は「そんな値段では買えない」よ。きっと。

ワシの父方の爺さんというヒトは「金持ちだった」(戦前)ので、いわゆる「芸術家のパトロン」の様なことをしていた(らしい)
画家や文学者の、「生活や創作活動を援助する趣味」があったらしい(祖父自身も演奏家であったせいか??)
いま、その子孫は誰もその趣味を受け継いでイナイ(祖父自身の仕事や芸も誰も受け継がなかった)が、その傾向は「ワシ、あるような気がする・・・」時がある。
才能ある人が困窮していると、助けて励ましたくなってしまうのだ。
勿論今のワシ自身は「金持ちではナイ」ので、実際にパトロンになるのは無理であるが。
・・・・金さえあれば、「ヤッテみたい」コトの一つだな。うん。

きゃありちゃんの夫の日本画作品展は12/12?12/17まで。
熊本城内熊本県立美術館・別館にて。
見に行けるヒトはGO。