山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

日本画家夫人は告白する

午前中熊本から帰宅。
帰る車中で、同窓会後に聞いた話をダンナにして大爆笑。
その内容↓

大塚夫人きゃありちゃんと中学の同級「先生の娘・Iさん」、某N女子大に現役合格する優等生タイプ。
きゃありちゃんが東京のデザイン専門学校に通っていた頃、お互いの下宿も近く、親しくしていた。
トコロが、2年ほど経ってIさん突然女子大を中退。行方不明となる。
その後1985年に早稲田の路上で「身なりが派手なまるで別人のような」Iさんときゃありちゃんバッタリ再会。

「今の家近くなの。遊びに来ない?」と言われ、きゃありちゃん彼女の部屋へ。
部屋へ入ると、カップ麺の空き容器は積み重なって放置され、シャム猫三匹分の糞がアチコチに落ちていてビックリしたらしい。

「ねえ、今ナニしてるの?」訊ねるきゃありちゃん。
ゴールデン街でホステス」とIさん。
「ふ?ん。変わったのね」ときゃありちゃん。
「今、早稲田のカレと一緒に住んでて、カレの趣味で本があるんだけど、一冊持って帰る?」と部屋の奥のロールブラインドをカラカラと巻き上げるIさん。
見ると、壁一面にエロマンガ単行本。
「彼氏いる?」とIさん。
「う・うん」ときゃありちゃん。
「コレなんか、彼氏と一緒に見るとイイわ」と一冊くれる。
それは「ロリータ・スカトロ漫画」であった・・・

その一件以降、きゃありちゃんは男が変わっても、住む場所が変わっても、その本を「捨てるに捨てられず厳重に梱包したまま」持って行ったというのだ。

「え!?じゃあ、今もその本はアナタの手元に!?」とワシ。
「そーなのよ、捨てられず物置の中にあるのよ!」きゃありちゃん告白。
「じゃ、アナタの死後娘がお母さんの遺品の中からロリータ・スカトロ漫画を発見して『ま!お母さんたら、こんなに大事に梱包して一生持っていたのネ』って思うの!?しかも奥付を見て『1985年から!?』って」ワシ爆笑。
「ぎゃ?、ソレだけは止めて!」きゃありちゃん悲鳴。
同席していた元同級生アッコちゃん曰く「じゃあ、『ナニも言わないで包みは開けずにお母さんと一緒に荼毘に伏して』って遺書に書く?」
きゃありちゃん震えながら「イヤだ!あの本と一緒に灰になりたくナイ、死ぬー」と叫ぶ。
「死んでるってば」と、ワシ(核爆)

ヒトそれぞれに秘密アリ。