山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

感動屋でござい

夕方、どうしても長女を叱らなければ行けない事が出てきてしまい、延々叱る。
なんだか「自分が裏切られた」って気がしてネチネチ叱る。
本当はよくない事なんだろうが、「オマエにはもう愛情は与えない!」「オマエは勝手に生きろ!ワシも勝手に生きる!!」「こうなったら家族解散だー!!」とまで言う。
長女激しく反省したらしく、自分の部屋のベッドでワンワン泣いていたらしい(長女の部屋の真下がダンナの仕事部屋なので、声が筒抜けだったらしい。後でダンナに聞いた)

で、ものの10分ほど自分の部屋で大声で泣いたら気持ちが少し切り替わったらしく、階下に下りてきて、洗濯物を出しに来た。
丁度、廊下にいたワシと出会った長女。
口を小鳥のようにとんがらせて、壁の方を向いたままで「ゴメンナサイ」と言う。

「ナニ壁に向かって謝っているのよ?」と長女の突き出された唇を指先で挟んで「プニプニ」と揉むと、長女、やっとワシの顔を見ながら、「ごめんなさい」と謝った。

「まだお母さんの愛情は必要かい?」と聞くと、「うん」と頷く。
「まだお母さんに世話してもらいたいの?」と聞くと、「うん」と言う。
「じゃあ、お母さんもまだアナタの世話がしたいから、世話をさせて」と言うと、長女の目からボロボロ涙が出てきた。

抱きしめて、「ドコにも行かないから、世話をさせてね」と言うと、長女、わんわん泣きながらしがみついてくる。
するとワシの横に立っていたコオニタンも一緒になって泣きながらしがみついてきた。
廊下で三人で抱きあって泣いていたら、長女、落ち着いたらしく、「本当にゴメンナサイ」とちゃんと謝った。
「分かったのならもういいよ。お母さんも勝手な事はしないよ」と言う。

その後風呂に入り、ナンデコオニタンが泣いたのかが、その理由がよく判らなくて、コオニタン本人に「どうしてさっき泣いちゃったの?」聞いてみる。
すると、コオニタン、
「あのね、なんかお母さんとお姉ちゃんの言葉が胸に染みて、なんかイイ言葉だなあと思って、感動して泣けてきちゃったの」だって。ぶほっ☆

この子(コオニタン)は妙な部分で感性が鋭くて、以前も親子で「王の帰還」を観に行った時も感激して号泣していたっけ。
つられて泣いているのか?と思ったがどうやら違う様子。
この子は小さいながらも「感動」というモノを知っているらしい。