山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

旅行二日目・「梅園先生にラブラブ」の巻

二日目は「梅園の里」の本家「三浦梅園旧居」を見学(「梅園の里」のすぐ下にある)

併設の「梅園資料館」で、三浦梅園(「豊後聖人」と門弟たちから呼ばれた200年前の医師にして儒学者、哲学者、物理学者、経済学者、天文学者)の足跡と偉業を見て思わず、「目からウロコが落ちた」

こんな山奥でウロコが落ちるとは思っても見なかったのでオドロイタ。

梅園先生本人の肖像画もあったが、「目元涼やかにして、口元のほほえみは少年の如く。
人生を明らかに、面白がって毎日冒険をしている系の顔」であった。

梅園先生幼少時より「何故?」という疑問だらけの人生で、「何故耳は聞こえる?
何故目は見える?」というコトを考えるあまり「寝食を忘れるほど」であったトカ。
ワシもそー思ったことはあるが、寝食は忘れたことナシ(爆)
修業時代は、師の下へ毎日30kmの道のりを裸足で往復したトカ。
めちゃめちゃ学問への情熱に燃えたヒトであったらしい。

もう、先生の意見の一つ一つがカッチョイイ。
「花を知りたければ花畑へ走って行って見ろ!」「図鑑なんか見るな!」「実践実行しろ!」
「万物に学べ」「対象物をよく見て考えろ!」「自分のヌルイ基準で自分を甘やかすな。
ヒトに自分の厳しい基準を押しつけるな。木訥なヒトを笑うな。小賢しくなるな」
ダンナとワシ、展示物を見て梅園先生の思想に触れ、激しくシビレタ。
子孫の方(ご高齢だが、美しく上品で誇り高そうな方であった)にもお会いできて感激。
いま「七代目梅園先生」は東京で医者をなさっているらしい。

梅園先生の「一即一一」の理論も面白かった。
世界の森羅万象は「素(もと)」から成っているのではないか?
「一即一一」と「一一即一」という組合わせで成り立っているのではナイか?というのだが、
コレって「01」の世界観に通じる感覚だよねー。

近年、梅園先生の評価がヨーロッパや日本で再燃していて「200年ぶりにただいまブーム中」
らしい。
200年前のブームは「日本限定」であったが、今回はワールドワイド。
こんな「知の巨人」が日本に、それも大分県(の山奥)にいたなんて初めて知った。

帰りは「湯の岳庵」(亀の井別荘内)で食事。
「日本一美味しいお食事」(勝手にワシがそー決めた。因みに、次点は島根の旅館「皆美」)
をいただく。
家族湯に入って帰宅。
家族全員大満足の二日間であった。
ボイちゃんは緊張のためか便秘になる。