山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

聞き耳頭巾

昨日、ご近所のバアサンがワシに話しかけてこられて。

「今日はお父さんにクリスマスプレゼントで刺し身をプレゼントするのよ」

と話されました。

「…そうですか、愛の刺し身ですね」と答えるワシ。

 

意味不明の返しをしてしまいましたが(「愛の刺し身」ってなんぞ)、こんな僻地の老夫婦にもクリスマスの愛の贈り物が実在しているという事を知らされました。

驚くべきことにコレは実話です。

 

「うちのお父さん、お酒もたばこもやらないからね 好物の刺し身を好きなだけ食べてもらうさ」

との事です。

「刺し身にも愛」と思い知った出来事でした。

まあワシもオットのためにお誕生日のご馳走を作ったりするんだから似たようなものかもしれませんが。

 

そしたらその後、近所の奥様(=ワシに常に平沢進の話を振ってくる老婦人)が、ワシを目ざとく見つけたら手を振りながら小走りに近づいていらっしゃいまして(足元危ないからヤメテ 骨折とかされたらワシは責任が取れない)

「見つけた!今ね、うちに植木屋さんが来てるの!!」とおっしゃいます。

「…そうですかそういう季節ですか」と返すワシ。

 

「お茶出しっていつもどうしているの!?」と聞かれる奥様…

どうやらお茶出しの相談をしたくてワシを捕まえたようですねw

「…うちではいつも、ペットボトル入りのジュースやコーヒー、お茶を取り混ぜて数本お渡しします それに個包装のきんつばとかなんか甘いものもオマケとしてつけます」

とお答えしました。

「植木の職人さん、親子2人で来られているのよね…どうしよう」と奥様は迷われた挙げ句、

「わかった!ペットボトルのお茶とチョコパイの個包装のがあるからそれを渡すわ、ありがとうねーーー」と言いつつ手を振りながら去っていかれました…

 

昨日のワシは近所のお年寄りの話を聞かされる窓口であったようですw