山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

トンデモネエ客(ワシ)

仕事が休みだったので、早速「店長さん」の店にハリー君を持参するワシ。
「店長さん」の見立てによれば、ハリー君は「殆ど弾かれた事が無いギター」との事。
だとしたら、この20年間ハリーくん、一体何処で眠り続けていたんでしょうかね。
音を出される事も無く、大声で歌う事も無く、誰かに抱かれる事も無く(エロ?)
押し入れの中で?ケースに入れられっぱなしでさぞや寂しかったろうねえ。

箱を開けて最初に本物のハリー君を見た時のワシの第一印象、「眠れる森の美女」というのは、あながちハズレではなかったって事。
「直感」てやっぱり大事ですな(特にワシの場合「ゴーストが囁く」し<バカ)
弾かれない楽器は本当に可哀想です。
調整が終わったら、ワシが毎日ヒイヒイ言わしてやるからね、安心してねハリー君♪<バカ

調整は、ネックが少々順反りしていた(!)ので、ソコを調整して、ブリッジがスチール製だった為、少し錆が浮いていた(コレは出品者から告知されていた通り)ので、ステンレス製に総取っ替えしてスプリングを調整して__等々になるようです。

「店長さん」にハリー君を試奏して貰ったのですが、プラグインして「ジャーン」と弾いて開口一番、
「コレは素晴らしいギターだ!!」
(知っている人は知っているが、この「店長さん」ギターに関してはもの凄く辛口のお方<泣かされた客も多いらしい)
「PUが素晴らしい!良い音!!凄い鳴り!!!」と大絶賛してくださいました。
「こんなギターがまだあったんですね!80年代の日本のギター製造技術って本当に素晴らしい」とまで。
ワシも光栄でございます。
こんなギターを7千円で落札してしまった。ホホホホホホホホ。

と、言うわけで、ハリー君はお店に預けて調整して貰うことになりました。
「しばしの別れだ、ハリー君。次に相まみえるときは、君は新生ハリー君になっているのだな。楽しみにしているよ」
と言いつつ___ヤフオクで買ったギターなのに、格安で調整を引き受けてくださった「店長さん」にお礼を言いつつ、ランチも奢って貰って(<トンデモネエ客)帰途についたのでありました。

モリダイラ社製「ハリケーンストラトキャスター・コピー
廉価モデルとは思えない、とても良いギターです。
英米にはまだ根強いファンが居る__というのが納得の逸品であります。
「ハリケーン」という名前に似合わない、キラキラとした綺麗な音で歌います。