山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

あずきちゃんの帰還

というわけで。

山からやってきた山猫のあずきちゃんは、その運命に血の呪いに従うがままに山猫に戻りつつあったのですが。

もともとうちにいた臆病猫のジンゴロウちゃんが同じ系統の猫だったんですよね。

 

おそらく、ジンゴロウちゃんとあずきちゃんは血縁関係があって(うちの近所の野良家系)

毛並みや目の色、骨格、鳴き声、ジンゴロウちゃんとあずきちゃんはそっくりなんですよ。

そしてジンゴロウちゃんはどうかすると半年ほど放浪の旅に出ちゃって、たまーに家に帰ってきては、家族から、

「生きとったんか、われぇ!!」

なんて言われてました。

つまりあずきちゃんはジンゴロウちゃんに似ているのが見た目だけじゃなくて、行動まで実はそっくりだったという事がはっきりしてしまったわけであります。

 

んでね。

昨日の午後、「声をかければあずきちゃんが返事をしてくれるかもしれない」

と思いまして。

北側の風呂場前ウッドデッキに立ちまして、ワシは大声で20回ほど、あずきちゃんを呼んでみました。

 

「あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!あずきちゃーーーん!」

 

すると山の奥から「ニャーン」とかすかな返事が聞こえてきました。

 

「お、あずきちゃん、返事してくれた!!」

ってんで、弐号機を呼びまして、

あずきちゃんを家まで誘導してあげて」と言いおいて、ワシはバトンと夕方の散歩へ出ました。

 

で、ワシがバトンと夕方散歩から帰ってきたら、あずきちゃんはちゃっかり家に戻って来てました。

弐号機が隣家との境に立っている我が家のフェンスによじ登り(;^ω^)あずきちゃんに向かって「あずきちゃーーん おうちはこっちよー!そこのヤブを超えてお家に入っておいで」と根気よく声をかけてたら、あずきちゃんは自分で恐る恐るヤブを踏み分けて家に戻ってきたそうです。

 

久しぶりに帰宅したあずきちゃんは痩せてました↓