山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「モネ・ゲーム」

「モネ・ゲーム」(コリン・ファース キャメロン・ディアス アラン・リックマン 2012年 イギリス・アメリカ)



1966年に作られた「泥棒貴族」のリメイクらしいのですが、コーエン兄弟が脚本を書いてて、これがとてもいいんですね。
「犯罪コメディは彼らコーエン兄弟の得意技でありますが(「赤ちゃん泥棒」なんかはその最もたるものね)
こちら「モネ・ゲーム」、その実力&魅力が十分に発揮された作品です。

もうほぼ「宛書き」されたとしか思えない、キャメロン・ディアスのテキサス女っぷりとか。
青白い顔をして鬱々とロンドンを右往左往する主人公演じるコリン・ファースとか。
嫌味たっぷりのメディア王を嬉々として演じるアラン・リックマン(スネイプ先生!)
この三人の演技合戦をみるだけでも十分に価値があります。

そこへ持ってきて、やたらキャラクターが立っている名門ホテル「サヴォイ」のコンシェルジュ二人組(ちょっとカマっぽい)が最高!
エージェント・スミス(「マトリックス」の)みたいな日本人ビジネスマンの集団も最高(芸達者でもある)

短い映画ですが、イギリスの上流階級の様子を観察したり、テキサスのトレイラー・ハウスの様子を見られたり、色々楽しめます。
ワンダとダイヤと優しい奴ら」とか「ピンク・パンサー」がお好きなら絶対に気に入る一本です。
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