山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

入院ライフ 三日目

という訳で地獄のICUの一夜が明け、「こかどこなー!?」のお爺さんとも別れ。
「ナースコール押して〜〜」と寝ているワシをわざわざ起こしにくる隣人からも離脱!w

血栓防止の両足の圧縮装置からも解放されて、点滴、脳波、心電図も外され、強烈に腕を締め上げてくる拷問装置(タイマー式自動血圧計)からも開放(´д⊂)
導尿カテーテルも外されて、無事パンツが穿けました。

ベッドごと元居た四人部屋に戻されると、みんなが「おかえり〜、きつかったねえ」と声をかけてきてくれる。
麻酔の後遺症で痰が出るし、水が飲めないので口の中が粘着くので看護師さんに頼んでうがいをさせてもらう。
寝返りがうてなくて背中がつらいので家からビーン(そら豆)型の大きなクッションを持ってきてもらったんだが、コレが大正解!
手術した側の腕を乗せたり腰や背中の下に半分敷き込んで使うと身体への負担が減って楽なことこの上ない。

「水を飲んでいいですよ」という許可が出る前にお昼ごはんの時間になりw
いきなり、昼飯を食べるワシ。
点滴をしていたのでお腹は全然減ってないのだが、丸一日半ぶりの食事。
「口からご飯を食べるのって、単純な喜びがあるよなあ」と思いつつ、もりもりと美味しく粗食を食べる。
水も飲んでトイレにも自力で行く。

まだ、手術した部分にドレーン(血抜き管)が入っているので、看護婦さんがポシェットを貸してくれる。
脇腹にドレーンが刺さってて、そこから出てきた血液やリンパ液がプラスチックのバッグにたまるので、そのバッグを貸してもらったポシェットにいれて肩に担いで動き回るのだ。
全身チューブに繋がれてた身としては、これだけでも身軽になったことこの上ない。

「どんどん歩いてください」と言われるので、デイルームや食堂にガシガシ歩いて行き、家族に呆れられる。
見舞いに来た家族がスイカをカットしてタッパーに入れて持ってきてくれたのがとても美味しい&嬉しい

手術跡は痛いが思いの外元気。
抜管した後の唇はまだ晴れているが非常に術後はいい感じ。

手術跡を傷跡の確認時にチラ見してみたら、右の乳房の容量が「当社比50%減」になっていた。
どうやら脇のリンパの郭清もしたらしい。
そのおかげか?以前から気になってた原因不明の腕〜指先までのしびれが嘘のように消えていた…

夕方になって看護師さんから「痛くないですか?」と言われて改めて、患部がズーーンと痛いのに気がついて飲み薬の痛み止めをもらう。