山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

BaseBallBear@DrumLOGOS10/22 2

お客さんは若い人だらけで、実にBaseBallBearが若い男女に向かって良質なPOPを提供し続けているバンドだと分かります。
勿論、ワシだってそんなイメージだからこそスゴく楽しみに見に来たわけですよ。

でもセトリや曲順、ステージ構成を見ていると、
「あるぇー?」な感じ。
もしかしたら、このBaseBallBearというバンド、実は全然POPではないバンドなのかも?
とイヤーな予感が漂ってきました。

「この感じ、いつか感じた雰囲気によく似ている…」
と、つらつらと思い起こせば、
「そうだわ、<B>すかんち</B>の最後の方に似ているのよ!」
と思い出しました(不吉)<コラ

すかんちもねー。
良質な洋楽リスペクトな楽曲を沢山産んで、本当ならもっと評価されていいバンドだったのに。
自分たちのやりたい事とファンに求められる事が凄く乖離しちゃって、自滅していったバンド…という気がします(ワシの私的見解ですが)
その悲劇を再びココで目にしているような気がしていました(ロゴスでね)

多分、お客さんが求めているのはよりPOPで踊れる元気が出る青春ソング(青臭い言い方ですが)
でもバンドが目指しているのはもっと「音楽性が高い」と人様から褒めそやされるような(という書き方だと語弊がありそうですが)
より先鋭的な、「誰もやったことのないような音楽」を目指しているような気がしました。

ココ数年、インディーズで活動している先鋭的なロックバンドがそうであるように、「ちょいプログレより」みたいな傾向。
ソレを感じましたね。
ワシは全然嫌いじゃない。
むしろ元プログレッシャーとしては、怒涛の展開からアコギのブリティッシュトラッドな弾き語りに移行する部分なんか、「はいはい、懐かしいよねー」と思わず苦笑するような感じですよ。

でも、大半のお客さんは「ポカーン」つうか、「とりあえず聞いとくか」みたいな感じ。
そりゃそうだよね、日本にプログレが根づいたことなんか一度もないもん。

しかもフロントマン小出のアンコール前の発言で凍る&ブーイングの場内。
一生懸命にやらないバンドには一生懸命に音楽を聞かないファンしかつかないよね…
というなんだか納得の結論でありました。

拍手しない客も全力で演奏しない小出もとってもお似合い。