山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Wake up!Wake up!Wake up!全曲レビュー その1

と、言う訳で、毎日聴いてます!>「Wake up!Wake up!Wake up!」
疲労回復、滋養強壮!青天の霹靂、五月の青い空にピーッタリ☆ですよね。
では「全曲感想文」行きまーす!!

01.Wake up, do do

ピロウズ、いつから「一曲目からタイトル曲」って戦法を採るようになったんでしょうか?
「MY FOOT」から?
物凄い自信と自負を感じますね。良い姿勢です。
さて、音の方は、最初にテレビで見た時(音源より、PVで最初にこの楽曲に触れたので)
「うぉ、レトロ!!」と思いました。
なんか、古くさい音に感じたのです。特別な事は何もやってないし、ギターの音も古く聞こえます。
でも、全然イヤな感じじゃない。アクモンもギターの音古いよね?

最初のSE(ワシには神様が振り下ろす「運命の鉄槌」に聞こえる)の直後から曲が転がり始めるんですが、この「転がる楽曲展開」ってピロウズの必殺技の一つですよね。
多分、この感じの「日本語ロック」を最初に確立したのって、佐野元春のような気がするんですが、どうですかね?
音と言葉が「コロコロコロコロ」とローリングしてどんどん進んで行く。
小走りから全力疾走になって、揚げ句、踊り狂っている__というか、踊り狂いたくなる!って展開。
ひとつのメロディに突き動かされて、そこにカッコイイギターのリフと歯切れの良いドラムが絡めばもう、「おお、踊れ踊れ!」ですよね。
(だからライヴでは演奏者も観客も、全員汗まみれで頭から湯気出すハメになる)

そしてもう一つ、この楽曲で面白いのは歌詞!
前作から「死んでしまって、今はもう、ココには居ない友達」というのが出てくるようになったのですが(もしかして、フィッシュマンズ?)

ここで山中さわおはその友達に向かって、「天国って馴染めるのかい?」と問い掛けます。
(君が好きだった)「古いロックミュージック、聴けるのかい?」とも。

これはいつもの彼のテーマですね。
「神様VS自分」
日本人にはかなり珍しいテーマであります。
普通、一般的な日本人って、そんなに宗教と自分を対峙させて考えないし、無宗教といえるくらいの暮らししかしてませんからね。
彼が洗礼を受けなかった__という事と深い関わりがあるような気がするんですが、残念ながら、その辺りは公式なテキストが残されていません。

おい、なんだい、まだ語り足りないのに、字数が尽きたぞ!
明日、この曲の後半戦、行きます。