山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

麻酔後のボイスは、まるで別犬

ボイスの舌の手術は無事終了。
綺麗さっぱり出来物も無くなって、綺麗な舌に戻りました。
でもやはりキツイ麻酔の後遺症(全身麻酔の手術で、何がイヤってこの「強い薬の後遺症」が一番イヤ)は強烈だったらしく、ボイス、元気がない。

至って普通に歩いているし、水もゴクゴクと飲んでいる(ようやく「水を飲んでもOKの時間」になったので、冷たい井戸水を沢山飲ませた)のだが、どうも様子が普通とは違うのです。

勿論、ソレは「あんなに恐れている獣医に接近遭遇した」って事もある(去勢手術の時の恐怖が甦る!)んだろうけど、今回は全身麻酔で意識はあるのにカラダが動かない状態でいた時に、他の患畜シーズー)から勝手に接近遭遇されて、「コイツ、生きているの?クンクン」とされたので、男のプライドが傷ついたのかも。
それとも「またしても獣医でカラダが動かないうちにヒドイ事された!」と思っているのかも。

なんか、妙に甘えてくるので心配になってくるですよ。
勿論、ボイスの基本は「甘えん坊犬」なので、「甘えるのは普通の事」なんですが、どうもいつもと様子が違う。
人がボイスの鼻先を歩いて通る度に、
「キュッキュッキュ?ン」と子犬ちゃんのような甘えたすすり泣く声を上げるのです。

「どうしたの?カラダがまだ本調子じゃないの?」と声を掛けると、
「家に、家に入れてくださいよ!!」と玄関から一緒に押し入ろうとグイグイ押してくる。

まあ、普段から気が向けば、「家に入れて?」と言う犬ではあるのですが、ソレはいつも「夕方限定」で(家に子供たちが揃っていて、ワシが夕飯の準備をしている時に二階に上がってきて、ちょっと遊んでまた中庭に戻るのがボイスの「夕方の楽しみ」の一つなのです)こんな昼の日中に家に入りたがるのは「かなり特殊な状態」でした。

それは夜になっても変わらず、夜、寝室の外のウッドデッキの上で「キュンキュン」とすすり泣く犬が居るので、思わず、
「ボイス?寂しいの??家に入って眠る?」と声を掛けると、嬉しそうにそそくさと立ち上がって玄関ドアの前まで回り込んでくるのです。

「おやまあ、そんなに寂しいの?」とドアを開けてやると、
「入れて!入れて!!」と慌てて玄関に上がってきて、玄関マットの上でスルスルと丸くなって眠り始めたのです。
普段、あれほど「外で自由に暮らす事にこだわっている犬」が!?
コレはかなり異常事態ですよ。