山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

霧の中、女子中学生(たち)立ちずさんで…

さて、ウチの辺りって海が近いせいか?ちょっと気候が変わったり、気温の変化が大きくなると、すぐに霧が大発生してしまう。
海から霧が上がってきて、モークモクとあっという間に陸地を覆い、
そのまま霧は山を駆け上がって、「じょわわわ??ん」と雲に繋がって、
空の雲を引き寄せて一つになろうとしている。

今朝もそんな感じのお天気で、我が家のすぐ上(から国定公園になるのでサルとイノシシしか住んでない)
から下りてきた雲と、海から上がってきた霧が混ざり合って、
辺り一面、白いミルクの風景になってしまっている。
「うーむ、霧降山脈(@指輪物語)…」と言いつつ外を眺めていた。

すると長女が、
「私、今日大丈夫かしら?」と心配している。
本日、長女、私立高校の体験入学の日である(先日は県立高校の体験入学だった)
「今日は自転車で行くんでしょ?」と言うと、
「そうそう。でも二年生全員で連れ立って行くから、多分、大丈夫だよ」と言いつつ
朝から自分で弁当を詰めて、元気に出て行った(夏休みのうちに仕込んどいてヨカッタ!)

で、以下↓夕方長女から聞いた話。

町役場前の公園に二年生は朝から集合して、目的の私立高校へ自転車で列をなして出発。
道の辻には先生方が立っていて、
「コッチコッチー」と道案内をしてくれる。
総勢200数十名が自転車で一列になって行く訳だが、ココで問題が発生。

ちょっとした峠道の三差路で信号により列が細切れになってしまい、
長女達のクラスは前方を行く自転車の列から切り離されてしまい、折りからの霧の中、
前を行く人たちの背中も見えなくなってしまった。
悪い時には悪い事が重なるもので、「実は曲がらねばナラナイ角に先生が立ってなかった」
事もあり、長女達のクラス一同は、「曲がらなければナラナイ道を曲がり損ねて直進」して
しまった。
霧の為、前も良く見えず、そのまま1キロほど走ってようやく、長女のクラス一同は、
「あれ?もしかして、道を間違っている?」と気がついたらしい。
そこは見渡す限りの田んぼの真ん中。
市街地は遠く、幹線道路も遠く。
「あれー?ココは何処?私は誰??」とぼう然と立ち尽くすばかりであった(らしい)

結局、近くの道路工事をしていたオジサンにケータイを借りて(民家が近くに無かったので)
担任に連絡を入れ、その指示でようやく目的地に辿り着けたらしい。