山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

厄年の壁

一月末シメの書類があるので、税理士さんご来宅。
書類を書いて貰いながら、あーだこーだと世の不況を嘆き、「やっぱりパートに出るしかないか」との思いを新たにする。
まー、去年はわが社も何とかなったが、今年のコレから先が全然見通せません。
景気は踊り場に入っているらしいが、コレがこれから先、上り坂になるなんて保証は全然無いしねえ。

で、税理士さんとは相変わらずお互いの健康問題で話が盛り上がる。
若い時はお互い、そんな話なんか全然しなかった(^^;のに、さすがに40代も半ばになると、お互い一番の関心事は「健康」

税理士さんは独身で、その青春はジュリー(沢田研二)に捧げ、ずーっと一人暮らしをなさってらっしゃるので、ちょっと体調が悪くなると「面倒を見てくれる人が居ない」ので、「即入院」となってしまうのだ。
(そう言えば、何度か経理の書類を入院先の病院気付けで送った事があったな)

その入院話を聞く。
原因不明のじんましんから高熱が出て二週間入院していた事があるらしい。
結局原因が分からないので治療法も「点滴を打ち続ける」というのしかなくて、そのまま二週間、病院のベッドで点滴に繋がっていたらしい。
「それって副腎皮質ホルモン(ステロイド)でしょうかね?」と推測する事しかできないが・・・・ステロイドってなんだか「コワイ薬」というイメージがあるので。

で、税理士さんが声を潜めてこうおっしゃる。
「最近、身近な方で50代で亡くなる方が多くて」
そうだね、身の回りで、「60前で亡くなる方」って結構いらっしゃる気がする。
「やっぱり最後の厄年が男女とも61才だから、その厄が乗り越えられない人って居るんですよね」とも。

そう言えば、ダンナの母も61才で亡くなったんだった。
もうすぐ命日である。
本当にあの時は辛くて悲しくて、こんなに辛い日が、倒れそうなくらいに悲しい事が自分を押しつぶしそうにのし掛かってくる事があるなんて、まだ私自身、若かった事もあり、どうして良いのか判らずに、赤ん坊のせちたろーを抱いて右往左往していた。

親戚や兄弟はアテにならない(夫方)という事。
一から十まで、全部自分たちで始末をつけなければナラナイという事。
色々勉強になった。
自分にとっての「成人」というのはあの時だった気がする。