山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

悪女コオニタン

ダンナが夕方から出かけるというので、コオニタンと一緒に乗せて貰い、西新で下ろしてもらう。
ダンナが借りていたレンタルビデオを返しに行き(結局、未だに西新でビデオを借りているな。古い邦画は図書館でゲットできる事が判ったが、新しいビデオは地元のレンタルより品ぞろえが潤沢な西新で未だに借りる事が多い)、ついでに久しぶりに西新をうろつく。

西新商店街はいわば、「ゴチャゴチャしているアジアの市場」みたいな商店街で、リヤカー引いた「リヤカー部隊」と呼ばれるお婆ちゃん達が、商店街の道の真ん中にリヤカー連ねて往来を占拠する場所である。
売られているのは、花、魚、野菜、果物。
時々、犬猫も売ってますが(--;

以前はこの商店街からほど近い場所に住んでいて、このリヤカー部隊には大変馴染みがある。
生まれたばかりのせちたろーを連れて、毎日買い物していた場所であり、商店街のみなさんからお菓子やらパンやらジュースやらを戴いては、なんだか買い物よりも貰い物の方が多くなっちゃってたような思い出の場所である。

今日はコオニタンと歩く。
店に多少の入れ替えはあるものの、基本的に街の風景は変わってない。
ただ、困るのは歩いていると街のアチコチから良い匂いがしてきて、コオニタンが、
「お腹空いたー。ナンカ食べようよー」と誘ってくる事である。

ラーメン屋の前に来れば、「ラーメン食べようよー」
パン屋の前を通りかかれば「パン、買ってー」
回転寿司の前にさしかかると「お寿司食べたいー」
一事が万事この調子である。

「オネエチャンが居ないのに、そんな勝手に何か食べちゃったら、オネエチャンがカワイソウでしょ!」と言うと、コオニタン少しも怯まず、
「この前の日曜日だって、オネエチャン居ない時にコッソリ、お父さんと私たち三人でケンタッキー食べちゃったじゃない?アレは良い訳??」とかニヤリと不敵なほほ笑みを浮かべながら聞いてきやがる。
コオニタン、心底、悪い女。

結局、コオニタンを宥めながら、西新名物(本店は熊本だけど)蜂楽饅頭をお土産に買って帰宅。
持ち帰り箱が変わっていて(今までは包装紙にくるんでいるダケだった)、箱の底に一枚、吸水性のあるシートが敷いてある。
コレのオカゲで、ほかほかの饅頭が湿気でグチャグチャにならずに済んでいた。

蜂楽饅頭=http://www.houraku.co.jp/