山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「冷たい熱帯魚」

週刊ヤングジャンプ連載中の「ゴールデンカムイ」をアプリで読むようにしてたら、便利なものですねー。
一話60円で次の最新話が配信されるまでの間、何度も繰り返し読めるんですもの。
しかも自宅にいながら、週刊誌の発売日に合わせて夜中にはもう最新話が読めるんですから、すごい世の中です。
コンビニに立ち読みに出かけたのに、まだ福岡には週刊誌が届いてないよー(´;ω;`)とかいう事がありませんw

今週号も「ゴールデンカムイ」面白かったわ、フミエ先生、只者じゃないと思ってたらやっぱり只者じゃなかったわ(*´ω`*)
今回、樺太公演をやってた山田曲馬団って実在したサーカス団なんですね。その後、ロシア革命の嵐に巻き込まれてこのサーカス団は悲劇的な終りを迎えるのですがそれはまた別の話←紅子先輩と同じね…

さて。Netflix、いいですね。休みの日は何かしら見てます。
昨日、なにげに見始めて「あれ、この話し知っている??」と気がついてゾーッとした映画がありましたw

園子温監督の「冷たい熱帯魚」だったんですけどねw
今まで園子温監督作品で見たことが有るのは「愛のむきだし」「地獄でなぜ悪い」「新宿スワン」「みんなエスパーだよ!」
…だったと思いますが。
まあ、芸風はあまり好きじゃないですが、やりたいことはよくわかります。そんな距離感を感じる監督さんですよ。

ところがこの「冷たい熱帯魚」は。
すっごく面白くてびっくりしましたね。
映画の冒頭で主人公が知り合いのペットショップの社長に招かれてオフィスに行くと、社長が別の知り合いに栄養ドリンクを勧める_というシーンを見て、気が付きました。
「この映画、埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフにしている!!!」とね。

強烈に狂っている映画で、いわゆるサイコパスを俳優のでんでんが嬉々として演じているのですが、すごく上手くて感心しました。
巧みな話術と人当たりの良さでみるみる人との距離を詰めてきて、自分の欲望のためなら他人を道具として使っても微塵も良心が痛まない悪魔的な人物を演じてます。
やはり実在のモデルが居るせいか?恐怖がリアルというのかw生々しいです。虚構では作ることが出来ない斜め上に向かった強烈な狂い方にびっくりします。
狂い方に本腰が入ってます。
「俺は人を透明にするのの名人だぁー」とか言いながら粛々と殺した死体をどんどん解体してドラム缶で醤油かけながら燃やすペットショップ社長。

すべてが狂った異常な世界に普通の人が巻き込まれたらどうなってしまうのか?
その狂気の世界に取り込まれるのか?共犯者になるのか?命がけで抵抗できるのか?

冷たい熱帯魚』 予告編