山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ゴールデンカムイ 第5話「駆ける」

なんのかんのと言いつつも、やはり毎週楽しみに見ておりまする>アニメ「ゴールデンカムイ
今週は結構大事な週で、杉元がアシリパさんを思いやって単身小樽に乗り込んだ所、鶴見中尉一派に取り押さえられ、すわ、命の危機!という所で脱出に成功。
アシリパさんが「私を子供扱いして相棒と認めず、コタン(アイヌの村)におきざりにして、自分は単身で乗り込んでは殺されかけた」って事で怒り心頭に達し。
アイヌのストゥ(制裁棒)で杉元をしたたかに打ち付けるって流れがあって。

その後、冬の山の中を二人で歩いてて、「具合が悪い時はエゾトドマツの松葉をかじれ、元気が出るぞ」とアシリパさんに教えてもらったけどシサム(和人)の杉元はあまりの苦さに食べることが出来なくて。
アシリパさんを見やると、実はアシリパさんもあまりの苦さに耐えきれず、ものすごい顔になりながら食べてたって経緯があってですね。
そこで、「水の争奪戦」になるんですよ。

アニメではただ小樽から救出された杉元が、雪山の中で「のどが渇いた水が飲みたい」って言い出した流れから、アシリパさんが植物のつるを切ってそこから滴る水を独り占めして飲むって事になってましたが。

杉元、アシリパさんの事を思いやって、金塊争奪戦に巻き込まないでおこうと黙ってアシリパさんをコタンに置き去り

杉元、小樽の蕎麦屋で鶴見一派に拘束され拷問、小樽で死にかけ

白石の協力を得て、アシリパさんが杉元救出作戦決行

命からがら脱出

杉元、置いてった罰としてストゥでしたたかに打ち付けられる

アシリパさんの助言に従い薬と思って松葉食べるが苦い(若葉ではないのでアシリパさんにも苦い)

杉元、水筒の水を飲ませてもらえない(黙って置き去りにした上にアドバイスした松葉が苦いとか文句言うから)

つるから滴る水も分けてもらえない

やっとアシリパさんのお怒りが解けて、杉元、ちゅうちゅうとつるの水を吸わせてもらえる(何故か女の子座りのポーズで)

という原作の細かい二人の心理の推移の描写がまるっと削除されているんで、ただの「水を飲むシーン」にしかなってなくて残念でしたなあ(´・ω・`)
この事件をきっかけに二人は「対等な相棒」としてやっていくことになるんですよね。
成人男性が少女を「戦いの相棒として認める」という、めったに無い関係(しかも尊敬しあくまでも敬い続ける)がすごく良いのに。

話がもったいぶらずにサクサクと進むのはいいのですが、演出が色々と残念なんですよねえ…

来週からは「勃起!」と言う言葉が頻出するはずなんですが。
いかにこの言葉を「魂を鼓舞する言葉」として見せてくれるのか(この原作のおかげで「勃起」という言葉の印象が格段に良くなりましたし)
これは演出の手腕が問われますぜー。


※杉元に水を飲ませまいと頑張るアシリパさん