山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「Before and After Science」Brian Eno

少し前に日曜美術館を見てましたら、青木繁の特集をやってて。
なんと、そのBGMがBrian Enoの「Another Green World」だったんですね。
「な、なんでブライアン・イーノ??」とニタニタ笑いながら見てたんですけど。
この「Another Green World」は中学生の頃のワシの愛聴盤でして。
いわゆるアンビエントミュージック(環境音楽)の先駆けみたいな作品なんですけど。
歌も入ってたりして、なんともPOPなんですよね。

ワシは子供の頃、このブライアン・イーノのPOPなセンスが大好きで(そもそも子供だったワシが好きになったきっかけも、彼がロキシー・ミュージックに在籍してた頃の突拍子もないヘンテコリンPOP音楽だったので)

ワシのiTunesにも入ってて。
朝ランのときにも流れたりしているほどに聴いているアルバムの一つなんです。

「そうだよなあ、この頃のブライアン・イーノって良いんだよなあ」と思いつつ。
「そうだ、Another Green WorldはアナログもCDも両方持っているのに、その次に出たアルバムのBefore and After Scienceはアナログ盤しか持ってないんだよなあ」
と、つらつらと考えておりました。

少し前に職場のBGMが、この「Before and After Science」の後半に収録されている曲「By this River」だった事があって。
仕事中、ワシは大変衝撃を受けたんですね。
そもそもアナログ盤しか持ってないからもう何十年も耳にしてなかった音楽。
それがなにげーーに仕事中に耳に飛び込んできたんですから(しかもブライアン・イーノとか絶対ラジオでも流れないような音楽なのにw)

その時に、「ああ、そうだよ。「Before and After Science」もすごくPOPでいいアルバムなんだよ、高校生の頃、愛聴盤だったんだよなあ」と思い出したんです。
そしてワシは思いました(日曜美術館を見ながら)

「そうだ、「Before and After Science」のCDを買おう!」

今は輸入盤お安いですね。
イギリスから買って送料込みで千円w
注文したら2週間ほどで届きました。早い〜〜(・∀・)

で。改めて聴いて驚いたこと。
「まさにその後の音楽シーンの予言」としか言えない内容でしたのよ。
「Before and After Science」が1977年の作品、その3年後、1980年にはトーキング・ヘッズブライアン・イーノをプロデューサーに招いて「リメイン・イン・ライト」をリリースします。
まんま、その「リメイン・イン・ライト」の元ネタな音楽がこの「Before and After Science」の一曲目に来るんですよねw

アンビエントミュージックあり、POPな歌ものあり、パンクシーンを思わせるような楽曲ありーの。
なんて楽しい幕の内弁当。
40年後に聴いてもやっぱり素晴らしいアルバムでしたよ。

Brian Eno - Before and After Science (1977) FULL ALBUM Vinyl Rip