山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「探偵物語」

生まれて初めて見ましたわ→「探偵物語」(1983年 監督・根岸吉太郎 薬師丸ひろ子 松田優作
アイドル映画って基本、ほぼ見たことがないんですけど。
たまーに見ると結構名作が紛れてて、油断なりませぬ(「台風クラブ」とか「ションベンライダー」とか)

GyaOで無料配信されてたんで見てみましたー。

一番驚いたのは、松田優作の若さと薬師丸ひろ子ブルゾンちえみさ!
ヘアメイクのせいで、ブルゾンちえみにしか見えません。




※違うのは口紅の色くらいかな…

まー物語は一言で言えば、「大人の世界に入ってみたい少女が背伸びして色々やらかしてたら好きな人ができちゃって、ちょっとだけ大人の世界に入っていけたかな?」みたいな物語ですよ。
原作が赤川次郎なんで殺人事件も起きます。

少女である自分以外のみんながセックスしている世界で、そこから仲間はずれにされている薬師丸ひろ子が「ちょっと試して!」(中島史雄)とばかりに奮闘します。


※参考画像

一番感心したのは衣装とヘアメイク、そしてそのままフィルムの中に閉じ込められてた当時の雰囲気でした。
撮影は立教大学だったのかな?
都会のきらびやかな大学生がエンジョイするキャンパスライフ。
でもその仮面の一枚下は醜い欲望が渦巻く世界_みたいな。
「そういやあ当時、時給が良いからって水商売のバイトしてた子がいたなあ…」(´ω`)とか思い出しました。
「ああいう変な白っぽい口紅、ワシも持ってた…」とか「アツキ・オオニシのワンピース、今見ても可愛いやん」とか。
1980年代前半、バブル前夜の日本の雰囲気がとてもよく残されてましたよ。

お金もないくせに女の金で遊び歩く悪い男(いたいたそういうの)
なんかやる気のないだらしないディスコ。
スケベなリーマン(いたいた)

世間で言われているよりも面白く見る事が出来ました。
ソレは多分、舞台となった時代をよく知っているからなんですねw。
このあと、割とすぐに死んじゃう松田優作が若くて、まだ少年の面影があるのに今更ながらに衝撃を受けましたが。
今だったらこの原作の映画化は無理だったかもねー(少女のヌードが必要とか色々問題がありそう←昔は割りとこのあたりがゆるくて、若いお嬢さんのフルヌードはTVや映画にばんばん出てた)