山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

イングロリアス・バスターズ

バカになるんじゃない!バカに生まれたんだ!!(叫)
とでも言わないとこの感じはなかなか言い表せないですねえ(´ω`)

なんと、驚きの「戦争SFコメディ」なんですよこの映画w
こんなんあっていいジャンルなのか!?という事はさておいてですね。

「史実なんかくそくらえ!」「俺は自分が見たい映画を撮るぜ?」な心意気は伝わりましたともw

もうばかみたいなプロローグから始まり。
「そうなんだよねー、なんで戦時下のフランス人が英語を喋らなきゃいけないのか?」への見事な回答がここにあるけど…むりくりだなあ ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

と笑いながら鑑賞。
子供の時は(゚ε゚)キニシナイ!!けど、高校生ぐらいになると気になるんだよねこの部分。

少し昔はこの手の「パリ占領下でのナチスレジスタンスの戦い」みたいな大真面目な映画があったんですけど(必殺仕事人みたいに一人ずつ殺していく手法とかサスペンスが子供心にも楽しかった)
「そういやあ、最近、無いよね?」(実際、パリ占領下ではフランスの皆さん結構ノリノリでナチスに協力してたという事もあったみたいだし)

その「レジスタンス映画」を21世紀に復活させるには、変装したアメリカ人の「イングロリアス・バスターズ」(栄光なき野郎ども=特殊暗殺部隊)のご登場を願わねばならないわけですね。
そして復讐に燃える女神も!

そしてそれらを全部ぶち込んで。
ナチスの残虐行為に応戦するかのようなユダヤ旅団の残虐行為を混ぜ込んで。
映画への愛とクエンティン少年の妄想をま〜〜ぜまぜして出来たのが、この映画なんですね。

あまり真剣に見てはいけません。
人が死ぬシーンで「あっはっはっは!」と画面を指さして笑ってください。
みんな楽しそうに爆発して焼け死んで、蜂の巣になっているじゃないですかφ(゚∀゚ )アヒャ

この作品中、一番笑ったのは白いタキシードを着たブラッド・ピットが、「イタリア人です」と紹介されて、その気になって「ゴッド・ファーザー」のマーロン・ブランドの顔真似を延々とするシーンでしたw
ブラッド・ピットは全然好きじゃないけど、この芸風は好きかもw
このバカっぽさは貴重かも。

※今回借りた映画が妙にそれぞれリンクしているのが面白かったですね。
「ミスト」では冒頭、「オズの魔法使いかと思った」というセリフがあるし。
「オズ はじまりの戦い」と「イングロリアス・バスターズ」には煙にフィルムを映し出すシーンが出てくる。