山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「グラン・トリノ」

「グラン・トリノ」

最後のガンマン、立つ?かと思ったら聖人の物語←盛大にネタバレ ☆=4

欧米の映画にたまにある「市井の聖人の物語」(「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか)ですねコレは。
で、コレをクリント・イーストウッドが演じるってのが趣が深いですね。
このキャスティングだけで勝ったも同然。

路上ギャングに脅しをかけるシーンとか、ギャングの方に向かって、
「おい、お前が絡んでいる相手は異常に長い銃身のマグナムでMake my dayとか言ってた狂犬だぞ!」
と言いたくなりますねw

偏屈な中西部の年寄り役がハマってます。
デトロイト郊外、五大湖のほとり。
斜陽の街、移民の街。
そこで老兵はどんな生きざまを見せて同時に死に様も見せるのか?
男の物語であります。

自分の心の傷と引き換えに殉教する(遠回りな自殺?)のは勝手だが…
天国の奥さんはともかく、実子ズや孫達は本当にいい面の皮であるわね(^_^;)