山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシ、じんさんの真価を目撃する

弐号機ちゃんが買ってきたので一緒に見てみました↓
「ライブ・イン・メカクシティSUMMER’13」
いわゆる「ボカロP」の成功者の一人、「じん(自然の敵P)」さんが去年の夏にお台場のZEPPダイバーシティでライブをやった様子を収めたBDです。
じんさんの事はなんとなく知っているし(奥尻島出身でまだ23歳位で本当にたった身一つで音楽を作って、小説も書いてメディアミックス的に自分の作品を展開している人という認識)

今まで外で演奏した経験が殆ど無いはずなのに、大丈夫か!?が正直な感想だったんですけど(^_^;)ふむ

最近は打ち込みじゃなくて実際にギターを弾いている楽曲も多いし。
若いのにフュージョン系を熱心にやっている印象があったので、
「多分、大丈夫とは思うけど…多分…」と言いつつ鑑賞。

なるほどコレは…
演奏している側も「人前で演奏するのに不慣れ」だったら見ている側も「ほぼ初めてライブハウス来ました!」みたいな人が多そうで…
見ててなんか微笑ましかったですね。

実際の演奏に関しては…
「歌い手によるなあ」が実感。
楽曲によってゲストシンガーが次々に変わるのですが…実際に聞くに耐えられるのは2名くらいであとはごにょごにょ
そもそも歌い始めて3曲めで息も絶え絶えってごにょごにょ
もっと走りこんで身体作ってからごにょごにょ

しかし、ここですごくびっくりすることが最後に起きるんですね↓

じんさんて若いのに色白でポニョポニョとした体型で。
ギターはそこそこ上手い(弾ける)んですね。
いわゆる、「ギターを弾くくまのプーさん」みたいな印象の人です。

そこがなんとも愛嬌があるんですけど_まあ今まで家にこもってPCで音楽作ってニコ動に上げるのがメインの活動で、人前に出て演奏するなんて事は殆どやってこなかったわけですから_正直な話、じんさんて見た感じが「心がきれいなホリエモン」という感じなんですが(ごめん)

このじんさんが最後、自分でギターを引きながら歌うんですね。
コレが目からウロコ!
彼の「作り事」の音楽世界が、ものすごい説得力を持ってかなり心に響いてくるんですよ。
彼がこさえた架空の世界が、実は彼の心の中の本当の風景だったと理解できるとでも言えばいいのか。

「これ…歌い手さんに外注しないで自分でもっと歌えばいいのに…」
とシミジミと思ったことでしたよ。
彼の繊細な感性がよくあらわれた一瞬でした。