山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ボイス追悼 6

大して何もやってないのに本日は絶賛、体がだるい&筋肉痛です(ーー;
「痛い痛い!」と言いながら検査中何度も全身の筋肉が緊張してたからだと思われ〜〜_(:3」∠)_
精密検査も命がけwって事ですね。生きててよかった(・∀・)

と言うわけでボイスの尽きないエピソードを今日も書くのです(みんな飽きていると思うけど)

スカウトされるボイス

そもそもボイスを貰ってきたのは「対イノシシ用」だったわけですが。
ボイスが家に来て以来、確かに家にイノシシは来なくなりましたね。
「こんな吠えない子犬ちゃんでもイノシシが来ないってことは、いっそ、小型犬でも十分な役目が果たせたって事になるのかしら??」
と思ってしまいましたね(^_^;)
ところがその後、ボイスの実力が試されるような場面が巡ってくるのでした。

ボイスが1歳半過ぎた頃、いつものように里山沿いの古い街道を歩いて隣の集落まで散歩に出ていたら。
顔なじみのおじいさんとすれ違いました。
この人は以前、ワシと初号機が遊びで近所の山に登山してた時に頂上で出会った方で。
丁度その時、猟犬の訓練中だったんですよ。つまり「猟友会」のメンバー。

そのおじいさんが、「あんた、いい犬を連れているね」と話しかけてきたんですよ。
一応知っている人なので、「はあ、どうも」と言いつつ返事していたら。
「これはいい犬だ!いくらぐらいだして買われましたか?高かったでしょう」と言われて、
「いやー、知り合いからタダで(白菜一玉のおまけとして)貰ってきました」
と答えると、
「こんなに良い犬をタダで!?」と納得がいかない様子のおじいさん。でも、本当なのぽよ…(´・ω・`)

そのおじいさん、ボイスの全身をくまなくチェックしながら、
「コレは本当にイイ犬だ!!」と感に堪えない!という表情でおっしゃるんですよ(^_^;)恐縮…
「あんた、この犬をイノシシ猟に出してみないかね?」とかおっしゃるおじいさん。

「w(°O°)wえっ、イノシシ猟にですか!?」思わず驚いてしまうワシ。
「そうだよ、この犬なら訓練ナシでも立派に役目を果たしてくれそうだ。是非、猟に出しなさい」とおじいさん。
まさか、散歩中に路上でイノシシ猟にスカウトされるとは思っても居なかったので目を白黒させてしまうワシ。
「えーっと、この犬はペットでして。猟犬として飼っているワケじゃないので、無理です…」
とりあえず、お断りするワシ。
すると、おじいさんは、
「そうかなー。いい犬なのになー。惜しいなー。でも、コレぐらいの犬だったら100kg超のイノシシは1頭じゃ無理だろうけど30kg位のイノシシだったら1頭で十分に仕留められるから、今度、イノシシを見かけたら追わせなさい」
とおっしゃって、別れたのでした。

「ふーん、イノシシを見かけたら一度くらいボイスを追わせてみるのもいいかもなあ」
とボンヤリと考えるワシ。
ソレがその後、どんな事になるのか、どんな事件を引き起こしてしまうのかとか夢にも思わず(ーー;<「人生は思いがけないことの連続」って自分で言っててよく忘れちゃうワシ

「今度、イノシシ見かけたら追いかけてみようか?ボイス」
なんてのんきな事を考えていたワシ。正直バカモノですわねw
実際、四国犬によるイノシシ猟は、「猟銃いらず」と言われるほど__なんて事を知ったのは「すべてが終わった後」のことでして。
当時は、「イノシシを追わせて山奥にイノシシを追い込めばソレでイイや」くらいにしか考えてなかったんですよ。

そして運命の日。
1999年1月31日がやってきてしまうのです。
ボイスは2歳3ヶ月になっておりました。