山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

カレンダーガールズ(乳がん患者バージョン)

と、言うわけで。
昨日の話の結論は要するに。「ありのままのワシでいたい(だから、受け入れろ)」って話ですよね、図々しいw
普通この年になれば、髪の毛は黒く染め(なんなら茶色でも)顔の皮を引っ張ってリフティングしたりボトックスしてみたり、つけま装着のレーザーでシミを取ったりと。
「メンテナンス」という名のアンチエイジングに向けた工事が必要なわけでありまして…

つまりそれに反するこのような「ワシをありのままで受け入れろや世間!」と言い募るワシは狂人の戯言並のトンデモナさですな(真顔)
でも、この態度はワシがもう白髪染めをやらないっ!て決めたことと密接なつながりがある気がします。

まだ十代の若者ならともかく(苦笑)「ありのままで受け入れろ」ってこれほど馬鹿な要求はありません。
まさか、この年になってワシがこんな事を考えるなんてw乳がんオソロシスw

ま。そんな中、いつものようにネットの海を泳いでおりましたら、こんな物件に行き当たりました↓

Breast Cancer calendar

少し前にイギリスの映画で「カレンダーガールズ」という作品があってですね。

ワシ、この映画が好きなんですけど。
ワシの「カレンダーガールズ」レビュー

映画の内容は、
イギリスの田舎のオバチャンたちが、イギリス国教会婦人部ヨークシャー州支部(だったっけ?)の資金集め(白血病チャリティ)のために「ひと肌脱ぎますわ!」と自分たちがモデルになってヌードカレンダーを出版して、人生が思いがけない方向に転がってゆく…
みたいな話なんですけどね。
なんと、実話ベースのお話だそうです。

つまり、この一件以来、イギリスでは一般女性たちがチャリティの為に「ワタシ、脱ぎますわ!!」モードに入りやすくなった模様で。
このように乳がん手術をしたみなさんも、着エロ(という言葉はどーなのか?は置いておいて)で美々しく、セクシーにゴージャスに咲き誇る姿をご披露なさっているんですよ。



ブリングストンにお住まいのフェイ・ヤングさん42歳。
素敵ですねー。清潔で上品なエロがたまらなくセクシーで美しいです。

つまり、女性というのは自分の自尊心を取り戻すために、自分(なり)の美を追求しなければ生きて行けない生き物なんだなと気が付きました。
自分はそんなものとは関係ない。煤けたおばちゃんで結構!とガンになる前は思っていたのですがね。

ワシに欠落した部分(右乳房の縦2cm幅5cmの陥没部分)が出来たと同時に、それを補うために(自信の無さを克服するために。もう一度立ち上がって人生と戦うファイティングポーズを構えるために)
「少しは見た目に気を使おう」と思ったって事ですよ。

それもアンチエイジングに血道を上げたり、乳房の再建手術を受けたりするやり方じゃなくてね。
ありのままの自分で、ありのままの年齢を受け入れて、ありのあままの陥没も受け入れて。
それでもなお、身奇麗にはしていたいと思ったことでした。

このイギリスのチャリティカレンダー(乳がんの啓蒙用)はそんなワシを励ましてくれたのです。
年令を重ねても花は咲き誇る。
人生が終わるその瞬間まで人は精一杯に生きて輝くことができるのだと、改めて教えてくれるのです。