山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

安全厨

ネッ友さんがこんな書き込みを2ちゃんで見つけたと教えてくれました↓

622 名前:公共放送名無しさん[sage] 投稿日:2011/03/31(木) 21:09:57.48 id:L9gkIpGZ
1956年に水俣病が発見された際、地元の熊本大学は、ただちに現地調査を行い、
有機水銀が原因であることを特定し、チッソに排水停止を求めた。
ところが、 日本化学工業協会は、東大教授たちに水俣病研究懇談会、
通称「田宮委員会」を作らせ、連中が腐った魚を喰ったせいだ、
などという腐敗アミン説をでっち上げ、 当時のマスコミも、
この東大教授たちの権威を悪用した世論操作に乗せられて、
その後も被害を拡大し続けてしまった。
http://agora-web.jp/archives/1291655.html
原因が工場排水中の水銀らしいと見当がついた一九五九年夏以降は、
熊本大学医学部の 研究班は企業や通産省、御用学者の集中砲火を浴びることになる。
この間医学界主流にあった東京大学医学部を中心として作られた田宮委員会は、
水俣病つぶしの有力な手段であり、日本化学工業協会とチッソから研究費をもらっていた。
http://senmon.fateback.com/soukagakkai/katagaki/kumamoto_gakui.html

ワシが小学生の頃、水俣病訴訟の真っ最中で、教師たちは毎日新聞記事の切り抜きを教材にして
判決が出る生中継を授業中に見たりしていたんですよね。
なので、この辺りの経緯も知っているヒトが多い。
東大がやってしまった事も当然覚えている人も多いです。

でもソレ以外の土地の人にとっては、「九州のどこかで何か公害病が起きて色々あったらしい」という程度の認識なんですよね。
コレと同じことが今回の原発事故でも起きました。

一昨日、夕方の全国ニュースを見ていたら珍しくメルトダウンの可能性について指摘している学者さんが出ていて。
「あらま、珍しい!」と思って改めて見たら九州大学の先生でした。
(やっぱり東大の先生は言わないよね、こんな事)と思いつつ見ていました。

「知の自由と独立と正義ってなんだろう?」と首を傾げるワシ。
でも、「東京から遠い」からこそ守られるものがあるというのは
歴史的な事実のようです。

事故が起きた当初、テレビの中で安全を繰り返す東大の学者に向かって涙目で
「お前、自分の子供や孫にそんな事が本気で言えるのか!?」
と怒鳴っていた初号機の姿を思い出します。