もう一本。
最近読んだ本の話を。
いやなに。
本のタイトルと中身が乖離していたのでむかついて。
悪口をココに書きたくなったダケって事。
(そもそもこの本を軽い気持ちで図書館の書架からセレクトしたワシが悪いんだが)
さて、その本↓
「英国流、質素で豊かな暮らし方<一杯の紅茶>を毎日淹れる幸福論」
出口保夫著(柏書房刊)
この本。
早稲田の英文学の先生が書いた本らしく。
チャールズ・ラムとか、アイザック・ウォルトンの「釣り大全」の話も書かれているようだったので。
「庄野潤三のロンドン滞在記みたいなものかな?」と淡い期待で中身を読んだら…
ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
爺の自宅自慢話と「オレが知っているロンドン特別な場所自慢話」と、実は育ちの良い俺様の実家自慢話を思い切り喰らいやがれ的なアレコレのとっちらかったエピソード満載&羅列の連続で。
読んでてゲッソリしました。
「この人にとってロンドンとか英国流の質素さとかは、その本質はどうだってよくて。自分を飾るための小道具で、話のきっかけとしてそれらしいエピソードが持ってこれて。俺様のレジェンドの縁取りの一つにでも出来ればそれでオッケーなんだ」
とよーくわかる内容の本でした。
読み終えて。
「なんて根性がさもしい本なんだ」
と、呆れつつ背表紙を見たら。
<font size="+2">「定価(本体1.700円+税)</font>
('A`)ウヘァ…
誰が買うんだ、このクソ本にこの値段出して。
団塊の世代なのか?そうなのか??
そんなに奴らは金が有り余っているのか??
いや、実に。この本は昨日ご紹介した牧山桂子さんの本とは実に、実に対照的な本ですよ。
牧山さんの本は。
「あの」白洲正子、次郎夫妻の娘でありながら。
まっとうに育ってw常識もあり、普通の社会人として一家の主婦として、ちゃんと暮らしていらっしゃる。
その生活の中で、両親が生きて自分の作った日常のご飯に舌鼓を打っていた姿を思い出しながら、料理を作り、その写真を撮られている(撮ったのはカメラマンだけど)
添えられた文章は、気取りが無く。平明でありながら冷静な観察眼を伺わせる静謐なユーモアさえ湛えておられます。
なのにこの英文学者と来たら(失笑)