山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「白洲次郎・正子の食卓」

・夏休みで、子供達が日中ウロウロしております。
さっき、道路上で5?6人の子供達が全員、手に手に捕虫網を持ってトンボを捕っている姿を見かけました…

<b>あんたらは「どうぶつの森」の住人かいー!</b>

今、近所では「トンボとり」がはやっているみたいです(^^;
夏休みですね。

・えーと。
ネタがないので、最近読んだ本の話でも。

白洲次郎・正子の食卓」(牧山桂子著・新潮社)
白洲家で日常食べられていたメニューのあれこれを、実の娘で実家の隣に住んでいた牧山桂子さんが再現。
鶴川の「武相荘」で普段使っていた器に盛って写真に撮った__なんでしょうねこれは。

料理本でも無し。
(詳しい作り方は掲載されてない。簡単な手順と材料の品名だけが載っている)
「ウチのご飯みせびらかし写真集」とでも言えばいいのか(^^;
不思議な本です。

確かに食材は豪華ですが、作られているメニューはごく当たり前の家庭料理が殆どです。
器は確かに時代物の。普通の家庭では日常用として料理を盛ったりするような器ではありませんが。
まあ、「作られた当時は日常雑器だわな」な品が多いです。
布もそんなに特別なものは使われてないし。

ま。いわば、「小洒落た素人さんの料理ブログがハードカバー本になった」
という体裁の本ですよ。

でもそこに。
白洲次郎・正子」というブランドタグがついた途端に、<font color="red">「ぺかーーーーー」</font>と後光が差しますw

不思議ですね。

今、フト思ったんですけど。
白洲正子って昔、そんなに有名じゃなかったですよね?
今はNHK白洲次郎をモデルにした(^^;ドラマは作られるし。
女性誌でも特集が組まれたりして。
「おしゃれな女性は知っている」みたいな存在ですが。
十数年前まではそうじゃなかった。

ワシなんて最初に彼女を知ったのは「大家さんの友達のばあさん@東京の田舎に住んでいる金持ちっぽい人」て事で。でしたよ<乱暴な話だが実話(??;

そしたらその直後に芸術新潮で自伝の連載が始まり。
「え?この白洲さんがあの白洲さんなの?」と驚いていたら。
みるみる今の状態になりました。

うーん。なにがあったんでしょうか?

でも、この娘さんの本を読む限り。
娘さんにとって実の母は「反面教師」以外のナニモノでもなく。
娘さん自身は意外にまっとうな人のようですね。