山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

自分を見つめるという事

昨日、リンクを張ったコンテスト参加作品。
やっぱりアメリカ本土でも話題になってましたね!
「優勝作品はもうコレで決まりだな」とか言われてましたw

でも、本当に素晴らしい作品で。
テクニック的には特別に凄いことはやっては無いんですが。
しかし、この繊細な作風と「アメリカでピロウズのファンをやっている」という彼の人生が合わさってしまって。
そしてこの曲を選んだその理由もなんとなく判る気がして。
繊細だけど脆弱じゃない。
なんとも力強い芯が見えて。
そこに感動させられるんですよね。
ハートにガツンと来ましたよ、久々に。

実はもう一本、ワシのおすすめの参加作品があるんですが…

<a href="http://www.youtube.com/watch?v=9LNf-Sz_5gA">「ガゼルシティ」</a>
NYの町中で、素晴らしい解釈と実力を感じさせる演奏で見事に鳴らされる「ガゼルシティ」ですよ。

「良い音楽には国境も人種も関係なく、時代だって関係ないんだ!」
という2005年春のUSツアーでのさわおの名言を掲げて演奏する彼ら。
勿論、腕前はプロ級で凄いし、そこにも感心させられるんですけど。
なによりもこのカヴァーしているバンドのアメリカ人の彼ら自身も、この言葉を多分、本気で信じて居るんですよね。

そこにハッとさせられます。

日本人の参加作品も当然、このコンテストには沢山エントリーされているのですが…
なんかね、このままじゃ日本人が賞を取るのは難しいのではないか?という気になります。

それは、演奏のテクニック的なことも勿論ですが。
「楽曲の解釈」というものが決定的にアメリカ人のそれらと違っているのです。

おそらくは、アメリカでピロウズのファンであるという事が、日本における事よりも更に重い意味を持つという事なのかも知れませんが。
「その楽曲と自分」というものを徹底的に検証した形跡が伺えるのです。

何故この曲を選んだのか?
この曲が彼の人生に於いてどんな意味を持つのか?

それに徹底して向き合ったのだろうな。と思わせるモノがあります。
普通の「コピーしてみました」という、「楽曲の上っ面をなぞった」というモノではなく。
自分の人生を見つめ、向き合って。
ピロウズの曲が自分にとってどんなモノであるのか?を表現した作品が多いように感じます。

つまりそれは、ピロウズが自身の人生と格闘した末に今の音を得た事と符合する気がします。