山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

希望を持つことの強さ

昨日、何気にワシ、
「絶望の中にあってこそ更に光り輝くモノであったのだとわかる」
なんてさらっと書いてますが。
(最近、自分で書いたモノに自分で驚いちゃうなー。アルツだからかしらぁ?)
本当に、コレはまさにその通りでして。
「絶望の暗闇じゃ針の穴の希望が太陽に見える」
ってご本人がちゃんと歌っているんでしたね。

絶望の中、暗闇の中でこそ強烈な光を放つ。
これがピロウズの本質ですよ。

今はなかなか状況的にそういう立場ではない(幸か不幸かwいや、「幸」で間違いないのですが)ので、「過去の自分を思い出しての歌」になっている事が多い(「サードアイ」とか)ですが。
でも時々は生来のメランコリアが顔を出して、
「誰も来ない町を買って顔見知りの猫と暮らしている」なんて歌ったりする。
でもソレは、若い頃のソレとは明らかに違ってきているんですよね。

この味わい深さ!
暗闇のまっただ中ではもがくだけで、「もう、ダメ。死んじゃう」とのたうち回るだけしか出来ませんでしたが、その時代から離れ、距離を持って当時の自分を思い返してみれば、
「解決の方法はいつも自分の中にあった」と知るんですよね。
「闇を照らすのは自分自身だ」と気がつく瞬間のこの鮮やかな事。
なので、近年の作品は同じ孤独を描いても、あっさりとした晴れ晴れとした悲しさだけが漂っています。

「もっと若い頃にピロウズを知っていたら、もっと救われたんだろうな」
とワシが今更のように、時々思う事です。
自分の仕事が上手くいかない時。
人生の困難の前にくじけそうになった時。
こんな歌がそばにあってくれたら、もっとワシは今よりは良い人間になっていた気がするんですものw
もっと心の芯の部分で「希望を持つことの強さ」みたいなモノを早い時期に信じることが出来ていたなら、今より数段良い人間になれてたに違いない!と確信が持てますw

幸いにしてピロウズはどんどん若いファンも開拓している(それこそ、某バンドや某バンドみたいに、「バンドもファンも一緒に高齢化してきている」って事は無いので、これはとても慶賀な事だと思います)ので、
「若い人にこそ、この歌は聴いて欲しいなあ」といつも思っていますよ。

「たとえ当てのない希望でも無いよりマシ」

これは自分自身の辛い人生の一時期を、彼らの歌によって救われたおばちゃんの老婆心でもあります。