山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

エルレガーデン活動停止

エルレガーデンが活動停止になるそうで…
「曲が出来ないってのは普通の悩みだよね」とは夫談。
去年の「黒タイツ対談」@CSに於いて、細美くんが、「曲が書けない」と冗談めかして告白していたのは、本当の事本気での発言だったようですね。

でもその時、相談した相手が悪かった__と今のワシは思います(その時もリアルタイムで思ったんだけど)
相手は「汲めども尽きぬこんこんと湧き出る泉の様な作曲能力をこの20年間保持し続けている男=山中さわお」だったんですもの。

「いや、そんな事を彼に相談してもまず、判っては貰えないよ」
と思わずテレビに向かって突っ込んだのですが、時、既に遅し(と言うか、テレビ電話じゃないんだから伝わらない)
でも、代わりにさわおは、細美くんに向かって、
「自分では頂上が見えたと思っても、たどり着いてみれば、また新しい頂上が見えてくるものなんだよ」
と珍しく、「人生の先輩」として優しいアドバイスをしていたんですよ。
さわお、大人になったなあ」とその時も感心して見ていたのですがねw
でも、この対談でのハイライトは実はこの直後にくるんですよ。

その「曲が書けない」と悩みながらも、「自分が望んだ頂上が見えてきたらそこにたどり着く寸前に死んでしまいたい」と潔癖そうに語る細美くんに向かってさわおは、こう言うのですよ↓

「昔は自分の中にも潔癖に音楽と向き合っている部分があって、良い作品が作れなくなったらもう音楽はやめてしまおうとか思ってた事もあったけれど、今はもう、いつまでも真鍋君やシンイチロウ君と大きな音を出して、音で遊んでいたいってソレだけなんだよね。もう新曲も書けなくなって、昔の曲しか演奏出来なくなったとしても、お客さんが入らなくなったとしても、『それでもステージに立ちたいか?』って訊かれたら、『立ちたい!』んだよ」

そう言えば、年末のNHK BS-2のドキュメンタリーでも言ってましたね。
「今みたいな(精力的な)活動が出来なくなったとしても、家で一人でギターを弾いているより、大きな音を出して、お客さんが一人でも二人でも来てくれるんだったら、その前で演奏したいんだよ、オレはそういう人間なんだよ」

「音楽」というモノに対するそれぞれの立場の違い__と言えばそれまでですが。
細美くんにも、このしぶとさが欲しかったなぁ。