山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Wake up!Wake up!Wake up!全曲レビュー その8

09.プライベート・キングダム

ついにココまで来ました!コレって大問題作!!
日本語ロック、ついに、ついに、ココまで来ちゃいましたよー!!!(叫)
.....どうしましょう?(半笑)

この曲ホント、スゴイですよ、もう、「ほぼプログレ
プログレ者(通称「プログレッシャー」)のワシが言うんだから間違いない!
こんな音楽。いや、もう、トンデモナイ。
こんなにスゴイ事を「さらさらっとやる」というのが、このバンドの恐ろしい所です。
メンバーの平均年齢40歳過ぎてもまだ、「新しい何か」がやれる!__というのが、本当に素晴らしい。
勇気づけられますねえ、同年代としては。

「コレは何の音楽に似ていますか?」と訊かれたら、こう答えたいです↓

「ピーガブ(Peter Gabriel)在籍時のジェネシス。もしくは、ピーガブの1stソロアルバム」
ですよ!
人によっては中村一義かもだが。でもアッチよりずーっと気が利いている。
洗練されてます。

最初聴いた時、ワシ、総毛立ちましたよ。
「オッサンたち凄すぎる!ワシ、あなたたちのファンで本当にヨカッター!!」
ついでに立ち上がって快哉を叫びました。
本当に、毎年言ってますが、「今年のピロウズは最高!!」ですよ。今年もまた。

こんな素晴らしい作品を作ってくれて本当にアリガトウ。
この索漠とした砂を噛むような世界を、絵本と見まごうような世界観に閉じこめて。
ユーモアすら漂わせて、カラフルな生き生きとした景色を見せてくれる。

本人達は「俺たち、音楽にこだわりが全然ないから」とよく仰いますが。
このとことんなまでの「自由さ」
コレがピロウズ最大の魅力ですね。
足枷が無い状態。
やりたい事をやる。
面白い事をやりたくなったら、やる。
好きな場所へ勝手に行っちゃう。
この自由自在さ。「音楽」という大海を闊達に泳ぎ廻る様に魅了されて幾星霜。
本当に、ワシの目に狂いが無くて嬉しいです。
こんな素晴らしいバンドが日本に居てくれる事が本当に嬉しい&あり難いです。
どれだけ感謝してもしきれません。

あぁ、それなのに、それなのに。
実はこのアルバム、10曲目もスゴイんです。
「本当にドコまで行っちゃうの!?」と訊きたくなります。
ロックの新しい地平を勝手に目指して。
ワシらファンは笑いながら追っかけて行くだけです。