山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Wake up!Wake up!Wake up!全曲レビュー その7

05.BOAT HOUSE

これは「パトリシア」です。オワリ。
いや、この曲、すごく好きなんですよ。
最初、弾き語りで聴いた時は「良さが全然ワカラナカッタ」んですが、バンドサウンドになると、良いデスね?この曲。
ノンビリとしたリズムと爽やかなドラムが、「マヌケで最高」
レイドバック。

06.プレジャーソング

「あぅいえーあぅいえーー」と気持ち良さそうに歌ってますね。
この「あぅいえー」ってのは山中さわおという人が、「感極まった時」とか「(気持ちが挫けそうになった)自分を鼓舞する時」に掛ける声なんですが。
ココでは「喜びの声」になってます。

はいここで、もう一度復習してみましょう。
宮本浩次は、おうぃえ?、山中さわおは、あぅいえー」
近代日本語ロックの二大発明ですね。
しかし、「戦場へ向かう兵士達の列 僕も並んでるような目をしているって」ってどんな目や。
こんな「喜びの歌」でさえも、ちょっとした悲劇性を忍ばせずにはいられないという、「心の闇」

07.シリアス・プラン

今回のレコーディングでの「ライン録音」の威力が一番出ていると感じる曲です。
それぞれの音がそれぞれに独立しつつ、その場で最も相応しい音を出している__というちょっと不思議なアンサンブルを感じます。

それと、もう一つ。コレを聴いているとシングルカップリング(「サードアイ」だっけ?)の「Slow Down」を思い出すんですよ。
「♪ウマナミなのね?♪」ってあの「マキバオー」のエンディング曲に似ているあの歌(と、家族に言ったら、「もう、この曲がマキバオーにしか聞こえなくなったじゃないか!」と大クレームが返ってきた)
「だるんだるん」としたグルーヴが楽しいです。

「え?なんか、ちょっと新しい感じ?」と、このプログレっぽい感じ、先鋭的なPOPな感じに「面白そう」という予感を持ちつつ、この思いは実は9曲目で決定的なものになります。

08.Skinny Blues

「どっこがブルーズやねん!!」(叫)
あ、いかん、思わず怒っちゃいました。
これって「サーフロック」ですよね?
多分、去年のイベント用インスト曲「Surf of Candy Stripper」(これも「サーフロック」というには、キテレツな面妖な、変態っぽいサーフィンミュージックであったが)に刺激されて作った曲だと思うのですが、違いますかね?
だって、ベンチャーズみたいですよ、コレ?

一瞬聞こえるヘビメタ風の早弾きギターソロが素敵♪