というわけで、「鉄壁の無敗の布陣」で映画「HERO」の制作に挑んだチャン・イーモウ。
ワシもすごーく完成を楽しみにしてて、「ココまで本人がやる気になったんだし、
負ける気がしない制作陣＆出演のメンバーなんだから、絶対、オモシロイ作品になるはずよー！」
とばかりに「見る気マンマン」だったんですがね(^^;
劇場で「HERO」の予告編が上映されれば、「おぉ、凄い！中国山水画の世界とカンフーの
美しい結婚！！」とばかりに鼻血ﾌﾞｰで興奮してたんですがね。
がねーがねーがねー＜名古屋弁？
まあ、実際、見てみたら……「ツマラン映画だった」＿|￣|○orz
何故かしら？何がイケナカッタのかしら？
つ脚本
ﾋｰｰｰｰ
いや、ホンマ。最初の碁会場（？）での決闘シーンとかスゴイんですよ。
ジェット・リー事、リー・リンチェイとドニー・イェンのぶつかりあう技と技！
ワイアーアクションに拮抗する素晴らしい身体能力！！
「映画始まっていきなりもうクライマックスー！？」と思わず感動しちゃうし。
湖の上の決闘シーンもね、素晴らしいのよ。
ただね、話しがね…
まあね。文化大革命の時に農村に下放されちゃった人だし＞イーモウ監督
初めての主演作がカンヌに出品される筈だったのに、寸での所で共産党本部からの横やりで
出品がかなわなくなったワケだし…
「菊豆」だって、すごーーーく良い作品（ワシはコレが一番好き＠イーモウ監督作品）なのに
共産党の覚えが悪くて（中国の悪しき習慣の世界が描かれているとか反共産主義的とかなんとか）
中国国内では上映禁止とか。
まあ…苦労人だわな。
だから、話しがまわりｸﾄﾞｲのも、ひねった割には全然面白くないのも、許してあげる…
……気になるワケがないやろ???？（ダミ声で読んでくださいね、ココん所）
続く「LOVERS」でも同じ轍を踏んじゃう。
素晴らしいビジュアルに美しい俳優達。
目くらましなお話を延々と語っておいて、最後にはもうどうでもイイどんでん返し(--;;
「策士、策に溺れたり！！」
この「HERO」「LOVERS」で衣装を担当したワダエミが、これらの作品以降、赤く赤く
染まっちゃって、ついにトリノオリンピックで物凄い恥ずかしい衣装を作る事になるのだが、
それはまた別の話し。
イーモウ、最近はついに「自分の欲望に忠実」に高倉健を最新作に起用。
「最初からソレがやりたかったんじゃネエの？」
