山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

誰も持ってないものって?

で、そんな「金持ちの定義」を考えつつ、
「でもホンモノの金持ちって知り合いに居ないから、ヨクワカンナイなあ」がホントの所である。
「うーむ」と今、思い返してみて、数少ない経験から記憶を掻き分け掻き分け思い出してみると、
「北極熊の敷き皮は無かったなあ」
バブル以前はもっと「金持ちの定義」が判りやすかった気がする。
たとえば、尋ねて行った家の「ステレオがB&O(http://www.bang-olufsen.com/web2/)だった」とか、遊びに行ったらそこんちの「テーブルがイームズのサーフボード(http://www.hhstyle.com/cgi-bin/omc?port=33311&req=PRODUCT&code=124010200)だった」とか。
「普通の家に無いもの」(好事家しかわざわざ探してきて入手でもしなければ手に入らないようなこだわりの品)が「ある」or「ない」が一つの見分け方の基準であった気がするのだ。
今はどうか?
うーん。バブル以降、日本人の持ち物って変わっちゃったからね。
B&Oだって昔に比べたら格段に入手しやすい。イームズだってネットでも買える時代だもん。

「普通の人にはなかなか入手する事が出来ないもの」を「堂々玄関に置いてある」のがもし、「金持ちの定義の一つ」なのだとしたら。
そうだ、思い出した。
知り合いの家で、キプロス?だったかどっかあの辺りの畑から掘り出された、古代ギリシャ時代の大理石の彫像の頭部部分だけに台座を作って、玄関の靴箱の上に鎮座させているって言う家があった。

おぉ、コレだコレだ。
これぞまさしく「普通の人が入手できないもの」だ。
しかもこの彫像。確か、密輸品だったらしいぞ<ほのかに漂ふ犯罪の香り。

となると、アレだ。
この辺りでの競争意識とかが湧いてくると、やっぱりそのウチに「古代ギリシャの彫刻じゃ満足できないようになってくる」事があったりして。
「ま、○○さん宅が古代ギリシャの彫刻なら、ワタクシ、古代エジプトのミイラにしますわ!」とか思う人だって出てくるかも知れないじゃないか。
そうなったらLEONとかでも特集が組まれて、
「今、ちょい悪オヤジに必要なのは、誰も持っていないモノを入手して艶女アデージョ)にプレゼントする心意気!そう例えば、エジプトのミイラはもうありきたり。ここは一つ、純国産の即身成仏で勝負を掛けてみよう」とかなんとか。