山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

金持ちの定義

長女と話していたら、突然長女がこう言い出した。
「あのさ。ラーメン屋の隣に大きな家があるじゃん」
ふむ、確かにあるね。
「あの大きな白い壁にオレンジ色の屋根瓦の家?南向きの大窓にステンドグラスが入っている家の事?」と聞くと、
「そうそうアレ」と長女。
「前にね、●●ちゃん(ウチの近所の女児)が一度遊びに行って、『あの家ね、ものすごいお金持ちなのよ!』って言ってたんだよ」と言う。

「小学生が見ただけでお金持ちって評価する家って、一体どんな家なんだよ」と言うと、
「さーあ?なんかねえ、玄関が異様に広かったって言ってたよー」と長女。
そうね、確かに金持ちの家の玄関は「異様に広い」わね(因みに、ウチは「異様に狭い玄関」である<念のため)

そう言えば、この子(オレンジ色の屋根瓦の家が金持ちであると証言した子)、ウチに遊びに来ても
「おばちゃんちお金持ちなのね?」って言う子である(--;
金持ちの家の主婦はパートになんか出ませんよ。

この辺り一帯は、昔からの農家の家が多くて、どの家も広い!が、古い。
ので、この辺りの子供は「新しい家=お金持ち」と思っているフシがある。
(だからウチみたいなローコストハウスでも金持ちの家に見えるらしい)

「じゃあさ、君が考える『お金持ちの家の定義』って何なのよ?」と長女に聞いてみた。すると長女、「う??ん」と考えて、
「玄関が広い、広大な家かな?」と言う。
「漠然としすぎだなあ。もっと気が利いた事言ってよ!たとえばさあ、その広大な玄関に、屋久杉の輪切りがおいてあるとか、白熊の毛皮が敷いてあるとか」と言うと、長女爆笑。
「他にもさあ、お父様が狩猟でしとめて来た鹿とイノシシのはく製が置いてあるとか。どうかしたらヨーロッパ土産の大理石の裸婦像がイキナリ置いてあるとか(<実はワシの友人宅に置いてある_お義父様のクレクションらしい)」
「どんな家だよソレ!?」
「あとはさあ、夜になったらパパが光沢のあるサテン生地のガウンを来て皮のスリッパ履いててさ、葉巻きをくゆらせながらこーんな大きなグラスでブランデー飲んでいるんだよ」
「そんな人、実際に見た事無いよ!」と長女。
「で、そこに11歳位の男の子が来てさ、見ると、おんなじようにサテンのガウン着ててボアスリッパ履いてて、風呂上がりなので髪がぴっちり七三に分けられているんだよ」