山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

せちたろー、奔走す

せちたろー、学校はお休みだけど、中文連の催し物に参加する為に自転車で出かける。
そのついでにここ数日学校を休んでいる別のクラスの友達の様子も見てくると、言う。
「どうやらクラスの男子にいじめられてて学校に来るのがイヤになったらしい」と言う。
「で、あなたはどうするの?」と聞くと、
「3組の男子なんか怖くないから締め上げる!」とか言う。
「チョットマテ」と母は一応、止める。

「クラスに不登校の初期症状を示す生徒がいて、その事は担任の先生は気がついているのか?」と聞くと、
「多分、まだ気がついてない」とせちたろー。
「クラスの学級運営については最終的には担任の責任であるので、6組の一生徒であるキミが口を挟んで暴れたところで問題は解決はしない」と釘を刺す。
「先ずは、本当にいじめられている事が原因で学校を休んでいるのか?本人に確認をとる事。もし本当に問題が深刻なモノなのだとしたら、先ずは彼女とは部活が一緒なんだから、今日これから会う筈の部活の顧問の先生に話し、週が明けたら自分の担任の先生にも事情を話して、担任の先生から3組の担任に話を伝えてもらうのが良策でしょう」とも言っておく。

「とりあえず、あなたに出来る事は、自分は心配しているよと言うことを彼女に伝える事。本人は学校に行きたくても行けない状態にあるかもしれないので、『無理してでも頑張って学校に来てね、サビシイの』とか言うのは禁止」と言い聞かせてからせちたろーを送り出す。

その後、遅れて家を出発して文化会館で行われている中文連を見学に行き、展示してあるせちたろーの静物画を見る。
コレはせちたろーが通っている中学内だけでの金賞受賞だったのかと思っていたら、近郷近在の中学一年生二千名前後から選ばれた賞であった(思わず冷や汗が出た)

夕方せちたろーは、他の友達と一緒に、休んでいる子の家を訪ねて寄り道して帰ってきたらしい。
彼女ともゆっくり話す事が出来て、いじめられている事は事実だが、実は38℃も熱があって、ここ3日間家で寝ていたとの事。
「週明けからは学校に行くよ」と言ってくれたらしい。
せちたろー、ひと安心したらしく、お父さんやコオニタン相手に百人一首の練習を始めた(来週学校で百人一首大会がある<実は優勝を狙っているらしい)

夜、ダンナ、階段を踏み外して寝入ったコオニタンを抱いたまま階段から落ちる。
詳しい話は明日に続く。