山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

本を読んで、声を上げて泣く女

散歩していて見つけた。
ウチより標高が低い山道沿いの斜面が、ゴッソリ掘り返されている。
これは明らかにイノシシの仕業!
よほどエサがないと見えて、イノシシも必死である。
斜面中が2?30メートルに渡って掘り返され、アチコチ穴だらけ。

基本的にイノシシは用心深いので、あまり人通りがあるところには出てこないのに、こんな人通りがある道沿いの山芋(や葛など)を掘り返して食べるなんて。
この状態では、きっとイノシシは相当腹を減らして居るんだろう。

イノシシを見かけるなんて、そもそも引っ越してきた当時(9年前)は滅多になかった。
しかし、ここ数年、イノシシを見かける機会が格段に増えたと言うことは、「イノシシの数が異常に増えている」という証拠なんだろう。
数が増えすぎてエサも足らなくなり、農作物への被害も増える。

ので結局は、もともと「鳥獣保護地域」だったこの辺りも「害獣駆除」という名目で猟が解禁される。
イノシシ(というか正しくはイノブタだろうと思う・繁殖力がイノシシに比べて格段に強いし)はニンゲンの都合で山に放されて増える。
増えて殺され、そして、食べ??られる?♪(最近、イノシシ料理専門店も出来ちゃった)
なんともナンマンダブ。全部ニンゲンの都合である。
しかし、ウチだって、ボイスが居なかったら、このイノシシ問題はもっとシリアスな差し迫った事として立ちはだかってしまう。
「他人事」みたいに言っていられるのも、ボイスのオカゲだ。

天気がイイので、庭仕事。
常に不思議なのだが、世間の奥さん連中はどうやって庭の管理をなさっているのか?
ワシなんか、必死になって泥まみれ&切り傷だらけになって庭仕事しているのに。
ガーデニング」なんて綺麗なモノじゃない。
どっちかってえと「土木工事」

今日も剪定ばさみと鎌を持って、余分な枝や枯れ枝を払い、庭を整備する。
枯れ草をコンポストに放り込んで終了。
庭のアチコチで球根類が芽吹いてツボミを抱いている。
午前中だけでももうヨレヨレ(o_ _)O

昨日から、遠藤周作の「わが最良の友 動物たち」(グラフ社刊)を読んでいる。
これがもう、読むと泣けて泣けて。
色んな短編集やエッセイから引っ張ってきたアンソロジーなのだが、遠藤周作の信仰やユーモアといったその根幹は脈々と流れ、手軽に読める感動作となっている。
読みながら、声を上げて泣く。
久しぶりの体験。