山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

講談調で映画を語る

今年も我らが陶芸教室は、登り窯参加企画をやるので、その作陶でモチキリ。
しかし、今年は締め切りまで時間的に余裕がない(締め切り日を知らされたのが、締め切りの一ヶ月前だった)事もあり、参加作品が例年に比べて少ない。

ワシは一応、前もって(去年の年末から)作ってオイタ「傘立て」を急遽「登り窯用作品」に仕立てる。
内側に塩水を刷毛で塗りつけ、外側にも塩水を霧吹きで吹き付ける。
口の周囲に藁を巻いて、「火襷(ひだすき)」をかける。
これで窯変が楽しめるはず。
砧型花びんもカンナで削って形を整える。
ウラに記名して、余った粘土で「おじぞうさん」を作る。

トコロがココで問題発生。
どうやら今の状態(おじぞうさんは半乾きであった)では乾き方が足りないので、登り窯の作品締め切りに間に合わないらしい。

この季節、粘土の乾き具合を見極めるのは難しい。
先週、おじぞうさんのパーツを作った段階では、今日の粘土の状態はもっと乾いているだろうという読みだった。
ところが思ったほど乾いてなかったので、素焼き窯に入れるのに間に合わなくなりそうという事だ。
つまり、乾き方が足りないので、素焼きが出来ない。
素焼きが出来てない作品は、登り窯用の作品出品の締め切りに間に合わないという事(一度、教室の窯で素焼きをしてから、登り窯に入れるという手順になっているため)

ので、「慌てて仕上げてもどうせ間に合わないんだ」とわかると、「作る気力が急速に萎える」
「(どうせ慌てて作っても間に合わないから)明日の陶芸には来る必要なくなっちゃった」(くすん)と言ってみせる。

ダンナ、借りてきたDVDが今日返却日なので、見ている。
鬼が来た!』(2002年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品)

見終わった後、チョットぐったりしているようだったので、「あのね、コレと抱き合わせで『グリード』を見ると、キクよ」と教えてやる。
「どんな話?」とダンナが聞くので、「映画を語りで再現」して見せる。

「うわー。なんじゃそりゃあ、ヘヴィな話やのお」とダンナが言うので、「1920年代の無声映画なんだな、コレが」と言うと、「すげえ!」と感心していた。

ついでに「2分でワカル『指輪物語』」というモノを考える。
http://dp-j.net/cinefan/cgi-bin/mtbbs/mtbbs.cgi?mode=view&no=90
実際に2分で読めるように作ってみた。