山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシ、大泣き

無事、萩まで出かけて帰ってきました。
萩は「寝ぼけたような町」でした。
でも、明倫小学校(のみ)は素晴らしかったです。
メインの見学コースの「山口県立美術館浦上記念館」は大したことありませんでした(ゴラァ)
丹下健三設計らしいですが、建物自体も丹下らしさなんてドコにもなくて、大きいばっかりで雑な仕上げで、安普請でした(建築言いたい放題)
きっと「おでっさん」が左足でスケッチして、工務店にご下賜された(あるいは●投げ?)のか「いい加減なデザイン」でしたよ。
この馥郁たる「手抜き」と「思いつき」に魂なんて宿ってません。世間は許しても、ワシは許しませんよ、はっはっは。
助さん、角さん、ヤッテオシマイなさいっ!!(ぷっ)←吹き矢を吹いた。

で、ヨレヨレになって帰ってきたら、何故か山道の一番下の橋のたもとに「ボ?」と暗闇に佇んでいる若い女の姿が?
近寄ってみると、なんとせちたろー!!

家に鍵を忘れて、午後四時から今まで(午後七時)閉め出され、家に入れずに困っていたらしい。
「ボイスと小屋に入って待ってたりしたけど、犬小屋の中は臭くて、お母さんが帰ってこないかと家と道の間を何度も往復していたの。寒かったよ?」と泣き崩れる。

夕方ダンナが打ち合わせに行くときに、帰宅途中のせちたろーとすれ違い、「家の鍵は持っている?」と車を止めて確認し、せちたろーは
「持っている」と答え、路上でそのまま別れたらしい。
で、せちたろー、家に戻ったら、「鍵がない」
この前、出かけたときに別のバッグに入れて、そのまま戻してないから、鍵は通学バッグに入ってなかったと気がついた次第。
で、三時間、ワシを待ち続けていたという。

あまりに可哀想で、ワシ、帰宅後ダイニングテーブルに突っ伏して号泣。
ダメだ。ワシ、絶対に外に働きに行けない。
外に働きに行くと言うことは子供にこのような生活を「普通の事として受け止めろ」と強いることなのだ。

一方、旅行中子鬼はトテモイイ子で、陶芸の爺さん生徒さん達にモテモテ。
「イイ子だねえ」「大人しいねえ」とお土産やらお菓子やら沢山貰って、ニッコニコ。
コイツは三歳にして「男心を惑わす術」を知っているらしい。
恐るべし。

あぁ、そうだ。
美術館では月岡芳年の作品も観ただよ。でも、さすがに血まみれの残虐絵は展示してなかったな。
芳年=血まみれのサド絵」が魅力なのにさあ。