山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

赤なまこのシーズンですわ(山麓夫人談)

冬の青空。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?「山麓夫人」ですわ。
最近、文体の固定率が高まってきたような気がしますので、本日は新しい「ワシ」いえ、「ワタクシ」を探してみようと、キーボード上の旅に出ようかと思いますの。をほほほ。

さて、このようにツラツラとキーボードの表面を指が駆け抜けますと、今日一日の出来事がワタクシのこの「20カラットのピンク・ダイアモンド入りティアラを付けた頭」に走馬燈のように甦って来ます。
本日は朝一番、執事の入れてくれました「アール・グレイ」と共に目覚め、庭に面した窓を開け放ってこの寒空の中、可憐に咲く薔薇(プリンセス・ダイアナ)を愛でましてよ。
やはり、お紅茶はロイヤル・コペンハーゲンのフルレースのティーカップで戴きますのが「一番自然」で御座いましょう?
そしてモチロン、言うまでもなく、「アール・グレイ」自身もロイヤル・コペンハーゲン社製のもの(グレイの缶入り)ですわ。
さて、お紅茶の後はショーファーの運転する白銀のジャグワ(コンパーチブル)に乗り、愛犬(ミニチュア・ピンシャー)の某椅子号と海岸へお散歩。
ワタクシの黒髪とミッソーニのニットスーツが海風になびきます。グッチのビット・モカシン(23cm)は砂を蹴り、某椅子号の小さな足跡を追いかけて、ドコまでもドコまでもこの美しい海岸線を走って行きますの・・・

スイマセン、もう、ワシの身がもちましぇん、降参。
悪かった、ワシが悪かった。
なんか「高級そうなことを書こうとすると、一気にヴァンサンカンのグラビアの文字羅列になる」のはいかがなモノか?

さて、現実のワシは散歩に出たら、山道の下で漁師のおばあちゃんと出会った。
「あ、散歩?奥さん」とおばあちゃん。
「今日はナニがありますのん?」とワシ。
見ると、「赤なまこ」(マダ生きてるー)
1匹買い求め、「家に置いてきてください」とお願いする。
そうか、もうそんな季節(なまこ)なんだー。

海岸に行ったら引き潮で、変わった絵柄の陶片を拾う。明治時代のサーベルを掲げた軍人の姿の絵柄(画像掲示板参照)
「二○三高地かな?旅順陥落かな?」絵のテーマをアレコレ推測する。
こんなコトがワシは楽しいのだ。ゴメンな。
海岸にはスッカリ白骨化した骨が打ち上げられていた。犬?狐?狸??まるで標本のように漂白されたように白い。
カモメが浜辺で遊んでいる。

生きていたなまこはその後、夕飯に登場。