山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

平沢進は日本の宝です!

朝からモノスゴイ雨。
ゴミ出しついでにボイスの散歩。ご近所を軽く1kmだけ歩く。
雨足が凄すぎてあっと言う間に靴がびしょ濡れ。ボイちゃんもグッショリ。
ダメだ、今日は散歩にならない。

夕べ撮って置いたNHK-BSのP-MODELライブ(って言っても平沢進氏一人がステージに上がって演奏するライブ)の録画を見る。
がががーーーーん!!!
モノスゴイ衝撃!コレは「テクノ馬鹿一代記」か?
なんか、あられもなく感動してしまい最後は震えてしまう。

この平沢さんというヒトをワシは20年以上前から知っているが、今回、改めて見直した。
今回放映されたライブは、「電気ナシにテクノミュージックは成り立つか?」を実験した模様。
太陽電池で充電したバッテリーとニカド充電式電池、ライブ会場で設置した太陽電池(コレはライブ当日天候が大雨で機能しなかった)でシンセサイザーを動かして、なおかつ自作した「発電器付きシンセサイザー」(ダイナモシンセサイザー)を演奏するというモノ(円盤を片手でグルグル回して発電しながら演奏するのだ!!)

大音響を出すスピーカーは消費電力が大きいので、観客はFMラジオを持参して、演奏をFM電波で受信してヘッドフォンで聴くという趣向。
だから、ナニもつけてないと音はほとんど聞こえないハズ(つくばの万博公園で行われたライブで、演奏している背後に見える道を、宅配の車や犬の散歩中のヒトが次々に通過して行く)

その趣向も21世紀的というか、「地球に優しい(^^;コンサート」で面白い。
しかもソレがとんでもなく新しく、オリジナルな発想であるし、ナニヨリも演奏内容が実に素晴らしかった!
エモーショナルな声、うねるビート感、重厚な計算された作り込まれた音。
打ち込みによる部分と肉体が演奏し唄う部分。
機械に頼る部分と自分の肉体を駆使してパフォーマンスする部分が一体となり、うねって美しい空間を作ってゆく。

人体と機械の合体。
そこにひたすらひたすら感動した。
「人体と機械」コレはテクノミュージックのテーマの一つだが、平沢氏はそれを最も新しく、先鋭的に、判りやすい形で効果的に音楽としてもアートとしても完成された形で提示して見せている。

平沢進は日本の宝に決定!
「ワシ的人間国宝第一号」である。
世界に誇れる、日本の最先端アートがココにある。
彼と同じ車&スクーター(プリウス&ストリーム)に乗っていた一ファン(ワシ)は改めて彼を発見。