山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

そして子鬼はヤッパリ、ボイスにきょうも乗っている

子鬼、誕生日。
「二年も経ってしまったのか」と愕然とする。
「赤ん坊」だとばかり思っていた子鬼も、最近は言葉らしきモノを喋り始め、
色々と判ってきているのでもう、「幼児」と言ってもヨクってよ?

子鬼を妊娠した時、ワシ自身は全然気がついて無くて、
「一日に2000メートル泳ぐ」という生活をしていた。
ただ泳ぐのが楽しくて、半分「サカナ化」していた。
ところがある日、夕飯を作っているとものすごくムカムカしてきて、
「鋼鉄の胃袋の持ち主なのに、ドーシテ!?」と思っているウチに数日後、
「あれ?」と思い当たって、自分で検査。

結果、「陽性」→ブハッ!

ダンナ、「え!?今さら、困るなぁ・・・」と露骨に迷惑そうな顔をした。
「ワシだって困るぞ今さら!」

すっかり妊娠を諦めて、親子三人で生きていく決心をしたばかりなのに、
今さら来て貰っても困る。が、正直な感想だったのだ。ワシらは。

やはり、ボイスを貰ってきたのが原因らしい。
ボイスが赤ん坊を背中に乗せて、ウチにやって来たようなのだ。
コイツが来た途端に妊娠したのがナニよりの証拠。

しかし、授かりモノだし、結婚14年にして二人目に恵まれるのも
「まぁ、いいか」(自堕落)

「予定日を過ぎても陣痛が来ない」ので、入院。
朝の9時から陣痛促進剤を点滴し始める。
徐々に腹痛がやって来ては引いてゆくが、痛みの強さは強く確かなモノになっていく。
「う???ん。このカンジ、ナニカに似ている」と考えた。
おぉ、そうだ。
ボレロ」だ!(あの、ジョルジュ・ドンのバレエで有名な)
単調な繰り返しの中にも「徐々に盛り上がってゆくうねり」みたいなトコがよく似ている。

しかし、この陣痛もいつまで続くか判らない(最初の時は30数時間かかった)ので、
陣痛の波間を縫って、お昼になれば昼食を頂き、
おやつの時間にはフラッペも頂いた。(しかも完食)
そして、おやつを食べて30分後に出産。←ハラが冷えたせいか?

ギリギリで駆けつけた助産婦さんは、
「出産直前にお昼ご飯を食べてその上におやつまで食べたヒトは初めて」
とビックリ。

あまりに突然生まれてしまったので、担当医は間に合わないわ(ドクターは分娩室に駆け込んできて開口一番「ああっ!クッソー!!間に合わなかったー」と叫んだ)、家族に電話したのも出産後になってしまうわ。
でも確かに「ものすごい安産」であった。

ボイスとスイミングのオカゲ?ヤッパリ・・・