山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

クルとボイス・パン屋さんのバーベキュー

最近、クルちゃんの「外ネコ化」が進んでいる。

気が付くと外に出ていて(夏場は玄関が開けっ放しでボイスが涼んでいるので)
ニャンニャン」と鳴きながら帰ってくる。
見ると、クチにバッタをくわえていて、ボイスの前に落としてやっている。
ボイスはオモチャが来たので嬉しくなって、バッタを追いかけ回す。

コレは多分、親ネコが子猫にして見せる仕草の筈だ。

狩りの練習をさせるために虫や小動物を捕まえてきて、子猫に与えるというのは・・・・
「養いながら、教育する」行動である。

クル・・・ボイスを我が子だと思ってないか・・・?

ボイスが散歩に行こうとすると、すかさずクルもやって来る。
散歩の前は必ず、「お座り、伏せ。待て」をしてから出かけるのだが、
この、ボイスが「伏せで待ってる状態」の時に、クルがボイスの前脚の上にゴロンと仰向けになって、じゃれてくる。
ボイスはワシの命令に従って、ジッとしているのに、前脚の上に乗った子猫が爪で鼻先をチョイチョイと引っ掻いてくるのだから、気の毒。
それでも、ジッと我慢してクルにさせたいようにしているボイスってば、忠犬。
クルはいつもならこのままプロレスになだれ込んでいって、「とっても楽しいスリリングなひととき」になるはずなのに、ちっともボイスが乗って来ないので、不思議そう。

そんな様子を見て、ダンナが言う。
「クルが家に来て、一番嬉しいのは、実はボイスなのかもしれない・・・」
うん。きっと、多分、そーだわね。

夕方からはパン屋さんのご招待でバーベキュー。
前回(4月のアタマだったか)は子鬼がパンやさん宅のコタツの角で左目を打って、ものちゅごい「お岩さんベイビィ」になったものだ。

今回もご馳走の嵐。
六本松で小料理屋さんしてるFさん(なんかまた、ピンポイント的ローカル話題)
がアジのタタキやチヌの塩釜焼き、ウナギのヒツまぶし(ウナギの蒲焼きをご飯に混ぜ込んだモノ)なんかを作って下さり、サザエの壺焼きやミニステーキ、アジの塩焼き等のバーベキューに広がりを持たせて下さる。
不肖ワシも、パエリヤを作って持参。
デザートに杏仁豆腐も持ってゆく。

パン屋さんの息子(高三・来年からは東京のイタリアンレストランで修行予定)のバンドの歌まで飛び出して、楽しい一夜。
パン屋さんのご主人は、息子の歌声を聴いて、涙ぐんでおられた。
やはり、息子が独り立ちするのが寂しいのだろう。