山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

郵便局と人型の橋

本家の作業に向かってた22日の朝のこと。

ETCカードを初めて使って高速に乗ってたんですけどね。

その高速を降りて本家に向かう途中、山の中の郵便局に差し掛かったらなんか横断幕が掲げられてたんですよ。

「なんだあ?」と見ると、

「祝 開局150周年記念 おかげさまで◯◯局は今年150周年を迎えます」

て書いてあるんですよ。

「こんな山の中の小さな郵便局が150周年!?」と驚きました。

 

この郵便局は本家の当主だった叔父がお正月に年賀状を出すために行ってた郵便局でして。

小学生のワシが「年賀状出しに行くけどついてくるかい?」と叔父に言われて、「うん、ドライブだね」とついていってたりしてた郵便局です。

 

「150周年てことはよ…この山の中の郵便局って1875年からあるって事!?それって郵便事業の黎明期なんじゃないの??」と驚きました。

はい、その郵便局がコチラです↓

我が家の最寄りの郵便局より小さいぞ。

しかも山の中。

調べてみたら、日本の郵便制度の創設が1871年(明治3年)。

1872年から郵便局が設置され始めて、全国の江戸時代から続く名主さんたちが郵便を取り扱う「郵便取扱所」として郵便の仕事を請け負ってくれたので郵便が全国に広まったんですって。

 

「なるほどねー」と山の中の小さな郵便局がsince1875~な理由がなんとなくわかりました。

昔はこのあたりの交通は菊池川を船で行き来するのが主流だったはずなので、この山の中の道は確かに、陸路としては狭いとは言え交通の要所だったんですよね。

 

そして長洲町(有明海沿いの造船と養鯉業、長崎に向かうフェリーがある町)まで実弟の運転する軽トラの後をついていったんですけど。

初めて通る道で風景が珍しかったですね。

小岱山周辺の大自然と炭鉱町の面影を残す炭住(炭鉱労働者向け住宅)的な長屋群。

kumamoto.guide

長洲町に着けば巨大な造船用のクレーン

news.ntv.co.jp

が目に飛び込んできて、光る有明海とその海越しに手が届きそうな雲仙普賢岳長崎県)が見えます。

小学生の時の修学旅行はここからフェリーに乗って長崎に行ったですよ↓

1時間足らずの海の旅でしたが、初めてフェリーに乗ったワシは「沈没したらどうしよう」と思っておりましたw

「ここまで来たら、高速道路で帰る必要はないね」と実弟に手を振って別れて、無料で快適なドライブが楽しめる「有明沿岸道路」を走って帰りました↓

www.qsr.mlit.go.jp

ここは無料なのが申し訳ないほど快適な道でして、信号もないし恐ろしげなあおり運転してくる車もないし、事故や故障車による渋滞もないですよw

河口にはそれぞれ特徴的なデザインの橋がかかってて見た目も素敵です。

 

ワシの大好きなロシア構成主義みたいな人型の橋。

「(不思議惑星)キンザザの橋」と勝手に呼んでおります↓

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