山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

つながりのない存在

結局、京アニの事件は死者33名という、本当に陰惨な結果になってしまいました。
そして容疑者は案の定、強盗の前歴があり、刑務所を出た後に保護厚生施設に入ってたこともあるし、精神疾患持ちで生活保護の受給者なのだそうです。

つまり、今後この容疑者は実名も報道されないし、罪も贖わないという事です。
これだけ計画的に用意周到に準備して犯罪を決行してても無罪。
こんな一人で大量殺人を犯すような人が、現社会では外をウロウロ出来ている。恐ろしいことです。

よくこんな残酷な事件が起きるたびに、「犯人の心の闇が」とテレビでは有識者がしたり顔に語ります。
なんとかその暗闇を解明し、乗り越えることができるとでも言うかのように。

良いですか皆さん。
「心の闇」なんてものはありません。
ここにあるのはただの、純粋な狂気から生まれた暴力です。
その存在には原因も理由もありません。

まるでこの世の孤児のように、木の股からでも生まれたかのような、何の血縁も誰ともつながりがない、理由もない存在です。
もしも、そんなものに出会ってしまったら、ワシらには逃げるすべも身を守るすべもありません。
同じ病の人は世間にたくさん存在するでしょうし、模倣しようとする人もいるかも知れません。
そんな中でワシらができることは、「そんな人の犯罪の巻き添えになりませんように」と毎日神様にお祈りするくらいしか無いのです。
だから祈るのです。

そんな中、台湾の蔡英文総統が、日本語で追悼のメッセージを発しておられました↓

蔡英文 Tsai Ing-wen

@iingwen
外遊先で京都アニメーション放火殺人事件の消息を知り、驚くと共に心を痛めています。さきほど安倍首相のお見舞いのツイートも拝見しました。
京都アニメーションは台湾の多くの人にとって、青春の思い出でもあります。
亡くなられた方のご冥福と、負傷された方の一日も早い回復をお祈りしています。

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22:15 - 2019年7月18日


※本当に心がこもったメッセージで感動しました。