山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

郵便ポストと出雲大社

わが家の模様替え計画は、その範疇をじわじわと広げて、ついに、もののついでに家の前に設置している郵便ポストまで移動するという行動に着手する事になりました。
ちょうど郵便ポストが雨風に打たれて錆びて穴が空いてたんですよね。
家のピロティの端っこには、家を立てた当時から設置しているステンレスの立派なポストがあるのですが、それにうかつに近づいてバトンに吠えられてしまう人が続出しちゃうんですね。
なので、ピロティに近づく庭の途中にもう一箇所、赤いポストを設置してたのですが。
それが経年劣化で錆びて穴まで開いているというわけです。

「どうせ壊れるんだから、家の前にある予備のポストは安いので良いや」
って事でホームセンターで、安いプラスチック製の赤いポストを買ってきました。

「どうせならこのポストを支えている支柱ももうちょっとずらしたほうが良いかな?」と思い立ちまして、シャベルを抱えて支柱の根っこを掘り当てようとしたのですが、コレが掘れども掘れども全然、支柱の果てに行き着かないんですな(;^ω^)

「んーー。これはどういうことなのかなあ…」
と穴を彫りながら首をかしげるワシ。

この支柱を埋めたときのことならよく覚えてます。
ワシはまだ40代で元気いっぱい。
意気揚々と支柱とポストを買ってきて、
「ちょっとやそっとじゃビクともしないちゃんとしたポストにしようっと」と思いまして、
その前の夜にテレビで見た柱の埋め方を真似してみようと思い立ちました。

その「柱の埋め方」ってのが出雲大社にかつて存在した古代神殿の話でして…
そもそも出雲大社は、2000年に行われた発掘調査により、出雲大社境内から直径約1.35mの巨木を3本組にして1つの柱とする巨大柱が発見されたことから、地上48mの高さがある古代神殿があったのではないかと言われてるんですよ。
今の出雲大社の神殿が高さ24mだから、ちょうど二倍の高さになります。
そんな高さの柱をどうやって埋めてしかもしっかりと固定する事ができたのか?みたいな実験をテレビでやってまして。
それによりますと、
・まず柱を穴に入れる
・穴と柱の隙間に大きな石を3〜4個入れて柱を固定する
・穴と柱と大きな石の隙間に小さめの石を詰める
・さらにその隙間に小粒の石、砂、土を詰める

↑当時、ワシはこの手順に従って、ガッチリとポストの支柱を埋めたんですよ。
そのワシの丁寧な作業のデキが良すぎてw
埋めた支柱が今回深々と掘り返しても全くびくともしないんです(^_^;)
もう諦めて、ポストの角度を家の前の山道に沿って少し変えることで妥協して、支柱の場所を変えるのはもう諦めました。