山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

親が犯罪を犯すということ

そういえば、ピエール瀧の事件で一番驚いたのは三軒茶屋の一戸建て(豪邸!)住まいだったって部分でしょうかね。
テレビの取材で空撮されてましたけど、ガレージにはでかいベンツ(白)が止まってましたし。
「ミュージシャンでコレは無理だよねえ?」と思いつつ見てましたが(失敬)
俳優業&CMタレントの稼ぎってデカイんですねえ(今更感心)

で。思い出したんですけど。
少し前にGyaOの無料配信映画で「凶悪」って映画を見たんですよ。
いわゆる「胸糞系」の犯罪映画なんですけど(なんの映画に似ているかと言うと「冷たい熱帯魚」とかにも似ている気がする)、これが恐ろしいのは現実の(1999年に起きた)「上申書殺人事件」を描いたノンフィクション小説が元になってる映画だって事です。

ピエール瀧はこの中で死刑囚である「組長」(和彫り入り)を演じてて。
人は殺すし女は犯す。
しかも子供が見ている前でw

その役を演じた時に、ピエール瀧は「ちょっといくら凶悪犯を演じるにしても、子役の横でコレ(子供が見てる場で凶悪犯罪)はしたくないので、別撮りにしてもらえないか」と監督に頼んだことがあったのだそうです(ラジオかなんかで聞いた話)
ワシはその話を聞いたときは、「いくら電気グルーヴでも、そんなに繊細な優しい部分があるんだ」と少し驚いたんですね(だからよく覚えてた)

んで。今回の事件で。
ピエール瀧に年頃の娘さんがいると知り。
「あ!あの別撮りにしてくれってお願いは娘さんのためだったんだ!」とやっと気がついたんですね。
お年頃の娘さんを持つ父親として。いくら仕事の上の「演技」とは言え、酷いことをする姿を晒して、普通に娘さんに嫌われたはくないんだなあと思い至ったのでした。

でも、…30年以上に渡ってコカイン乱用してたら「普通の父親として、娘には嫌われたくないんです」とか…どの口で言えるんかいな!な話な気もしますが…
娘さんにしてみれば、本当に呪わしいことでしょうなあ。自分は普通に愛されて育ったと信じて思っていたら。
某法子師匠みたいに、自分も父親と同じ薬物の世界へ身を投じるという選択でもしない限りは、悩み傷つき、恨むんでしょうね。
受精卵から人生やり直したいと思うでしょうなあ。お年頃ならなおさら。