山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ホビット 竜に奪われた王国」

なんせ前作の「ホビット 思いがけない冒険」を見てだいぶ経っているので、
「前回のお話はどこで終わりましたっけ?」な状態でありました(ーー;
あの短い原作を、物語の半ばまでお茶飲んでガツガツものを食っている話を。
伸ばして伸ばして、よくぞ三部作にしたな_という印象だった気がします(ウロ)

「確か、ラダガストが出てきたよね…森を駆け抜けるうさぎ馬車とガラドリエルが白のサルマンをガン無視してガンダルフに勝手にテレパシーで話しかけてくるシーンが笑ったなあ…」とか。そんな印象です。

指輪に比べるとなんとも呑気な冒険で、ある種「ド、ド、ドリフの大爆笑」みたいな趣もありーの。
ピージャク(ピーター・ジャクソン)好みの残虐シーンもありーの。
子供向けな原作を無理矢理大人向きに作ったような感じがあって。そこがどうにもこうにもなんか受け入れがたいんですよねえ…

「もっとサクサクッと話を進めんかいサクサクッとお」とぼやきながら鑑賞。
2時間以上に渡る映画が堂々三部作って。あの原作の短さから言うとちょっとねえ。
指輪の余話として鑑賞すればそれなりに楽しいのですが、
「でもコレ、もとは児童文学だよね。トールキンが我が子のために書いた物語…それから派生して、第一次大戦で散った戦友たちへの鎮魂とも受け取れる壮大な指輪物語が生まれたわけで…指輪が含んでいるキリスト教的な自己犠牲の物語というか、そういう奥深さが無い分、このホビットをこの手法で語られるとちょっとワシでもしんどいかも」

ということばっかりを考えてみておりました(^_^;)

でもま、もちろん、見せ場はこの「竜に奪われた王国」にも色々あります。
なんたって、ドワーフとエルフの禁じられた恋(なのか)があるのにビックリ(原作にねえぞこんなの!)
エルフ族の華麗な殺陣とかレゴラス無双の樽のシーンとか(原作でもここ好きだ)

※あのクールな森の王子様なレゴラスがオークを襲って首チョンパ

あと、最高なのはビルボのキュートさですね。
ワトソンくん(中の人は「シャーロック」でワトソンくんを演じている)カワイイよ(*´Д`)/ヽァ/ヽァ

ただ、映画としてはどうなんでしょうなあ。
盛り込みすぎてなんか冗長な感じを受けます。
ご馳走もすぎれば飽きちゃうでしょ。そんな感じですよ。