山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

謎の故買屋

先日、ちょっと変わったことがあったので、忘れないうちに書き留めておきますね。
先週の事。家に帰ったら、後ろから?車がついてきてて、「お電話しておりました◯◯です」と言う青年よりなおっさん(おそらく実年齢は30代なかば)が白いオデッセイで我が家に乗り付けてきました。

なんか故買屋の人が来るって聞いてたので、壊れた電化製品を庭に出していたんですよね。
「コレです」と指し示すと、「本部に買い取れるかどうか聞いてみます」とか言うですよ。
「自分じゃ判断できんのかいこいつは」
と思っていたら、「高価なお酒とかお持ちでしたら買い取りますが」とか言うですよ。
「あと、美顔器とか、貴金属も」

…売れるような貴金属は一昨年売っちゃったので手元には「売らない」&「売れない」貴金属しか残ってないんですよね。
お酒は基本飲まないし、美顔器なんて買ったこともない!
という事情を話すと、「ピアスの片一方でも小さな部品でもいいので見せてください」とか言うですよ。

「そう言えば、18金のピアスの片一方があったような?」と探すけど見つからず。
「あ。これがあった」と若いころオーダーで作った真珠のネックレスの留め具が18金だったので、
「コレは?」と見せるとその故買屋は、「プラチナとか無いですか?」とか言うですよ。
「小さな部品でもいいて言うから見せたのに何だこいつ」と思いつつ、
「売れるプラチナはありません」と断言するワシ。

すると故買屋、「ソレは?」とワシの結婚指輪を指し示すですよ。
結婚指輪は装着していると何かと便利なんで(面倒事が減る)つけているだけで深い意味は無いんですが売るつもりもないのよね。
(31年前に4℃でフルオーダーで作った結婚指輪<高価だったし)

この段階でワシは気が付きました。
「ははーん、この人は故買屋じゃなくて本当は各家庭に眠っている貴金属を安く買い叩いて転売する業者さんなんだな」
と。

残念ながら_というか幸いにも売れる貴金属は無いのよね。

だってジョージ・ジェンセンのシルバーアクセサリーとかイタリアの個人作家のハンドメイドジュエリーとか貴金属的な価値は「ほぼゼロ」ですもん(オークション等での転売ならともかく)
残念ながら、ワシが好きで所有しているジュエリーは「そんなもの」ばかりなのよね。

で、その故買屋さんは壊れた家電製品にはお買い上げどころか見向きもせずにそのままお帰りになりましたとさ。
もう面倒臭くなって壊れた家電を庭に出したままにしていたらその二日後。
いつも軽トラで回収しに来るリサクル業者さんが来られたので、「もってって下さい」とスティック型掃除機、食洗機、コーヒーメイカー、ファンヒーター等々、全部持って行ってもらいました(当然タダで)とさ。
めでたしめでたし。