山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

北海道で暴風雪

数日前、福岡地方に春一番が盛大に吹きまして。
その日、仕事も休みだし世間は「映画の日」だったので、「テッドでも見に行くかなあ」(´ω`)
と思っていたのですが…

コレが強烈過ぎる雨と風で、一瞬たりとも降り止まない横殴りの雨がすごすぎて。
「テッド、最寄りの映画館でやってない…」(´・ω・`)
という事もあり、映画は諦めて一日中家に閉じ込められておりました。
(こんな荒天では駐車場から映画館まで濡れずに行ける最寄り映画館でないと無理 傘もさせないほどの強風だった)

で。その荒れ狂った前線が、翌日はギュギュギューと日本上空を移動して、北日本が猛吹雪と強風に襲われるらしい…
という天気予報を見ながらふと、思い出したのが。

北の国から」のワンシーン。
主人公のジュンくんが、竹下景子(だったと思う)と一緒に猛吹雪の夜に車中に閉じ込められてしまい。
車のラジオから聞こえてくる、東京発の番組を聞きながら、
「ああ、のんきなものだな」と思いつつ、だんだん意識が遠のいて来て…

このドラマを初めて見たのがこのエピソードで。リアルタイム(ワシは高3とかそれぐらい??)だったんですけど。
「北海道、コワッ!!」
と思ったことを覚えています。
日常の隣にすぐ死があると言うか。
ちょっとした事で死亡事故に繋がるのが、とても強烈な印象として残りました。

このドラマでは雪に埋もれて遭難しかけたふたりは馬車を引いてやってきた道産子(馬)に「ここ掘れワンワン」と気がついてもらえて、無事に掘り出されて救出された_というオチになるのですが。

現実はそうはいかないようです。
北海道で暴風雪が吹き荒れた昨日、痛ましい事故が立て続けに起きました。

ネッ友のからすさんがうちに来た時に、
「札幌でも登下校中に地吹雪があると、普通に遭難しかけますから」
と言ってたことを思い出しました。

倉本聰とか全然好きじゃないし、「北の国から」も伊丹十三が出ていたので再放送の時に一回だけ見たことがある程度なんですが。
ふーむ、このエピソードにはファンタジーの味付け(馬が気がついて助けてくれた)と農村礼賛(だから現代人は農村に下放するぞ!的)な部分(それはミヤザキハヤオのソレにも似て)はあるものの。
現実のそういう事故に触れたり地元の人から見聞きしたエピソードだったんだろうなという気がします。
あのドラマには色々言いたいこともありますが(苦笑)
30年以上経ってても、あの一瞬だけ見たシーンをこれだけ強烈に覚えているということは、多分、その物語の中に本当のことが含まれていたからだったんですね(遅)

亡くなられた方々は本当にお気の毒なことで、痛ましい事故でした。
合掌